宇部高専、全国海の再生・ブルーインフラ賞を受賞
宇部工業高等専門学校(以下、宇部高専)が、山口県岩国市との共同プロジェクトにより、「第3回 全国海の再生・ブルーインフラ賞」の「みなと総研賞」を受賞しました。この受賞は、リサイクル資材を用いた藻場の造成や生態系の再生が高く評価された結果です。授賞式は広島港クルーズターミナルで行われ、地域連携による持続可能な取り組みとして今後の期待が寄せられています。
受賞の背景
本賞は、環境再生に寄与する優れた取り組みを表彰する制度で、特に地域社会との連携に重点が置かれています。宇部高専は神代漁業協同組合やJFEスチールと協力し、2013年から2018年にかけて岩国市神東地先でリサイクル資材を活用した藻場造成に取り組んできました。このプロジェクトは、持続可能な海域環境のモデルとして全国的にも注目されています。
プロジェクトの詳細
具体的には、約3.4ヘクタールの岩礁性藻場の生育基盤を築くために、鉄鋼スラグ製品を利用しました。この結果、海藻や海草の生育環境が改善され、静穏度の向上によって海草藻場も拡大しました。これにより、有用な魚類が集まり始め、水産資源が徐々に回復しています。
環境に優しい成果
また、プロジェクトにより、6年間で81.4トンのCO₂が吸収されたと算定され、吸収量は「Jブルークレジット」としても認証を受けました。このIncomeは、モニタリングや維持管理、さらなる藻場造成に利用されるほか、市民向けの環境啓発や青少年教育にも活用されています。
宇部高専の教育方針
宇部高専は1962年に設立された日本で最も歴史ある高専の一つで、5年制の本科とさらに学べる2年制の専攻科を持つ教育機関です。今後、全ての学科で情報教育を強化し、高度な専門力と情報技術力を持つ人材の育成を目指します。
さらに、令和8年4月には情報教育を強化したカリキュラムが導入され、新設される情報教育棟には大学や企業と連携した教育環境が整備される予定です。宇部高専は、環境再生と地域活性化を同時に進めるモデルとして、今後の取り組みに注目が集まっています。
まとめ
宇部高専の藻場造成活動は、持続可能な環境を目指す重要な一歩であり、地域社会の活性化にも寄与するプロジェクトとして今後の展開が期待されるところです。受賞を通じて、さらに多くの地域との連携が生まれることを願っています。