大阪メトロアドエラとPerion Japanによる実証実験
近年、広告の効果を高めるために様々な手法が模索されていますが、特に接触環境が広告の効果に与える影響については注目されています。このたび、大阪メトロアドエラとPerion Japanは、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)の協力の下、接触環境がアテンション(注視)および記憶定着にどのような影響を与えるかを研究する実証実験を行いました。
実験の概要
実験では、4つの異なる接触環境を選定し、エステー株式会社の製品を用いて効果を検証しました。具体的には、同一の広告クリエイティブを以下の4つの環境でテストしました:
- - 駅構内のデジタルサイネージ
- - 地下鉄の車内デジタルサイネージ
- - 屋外の大型ビジョン
- - リビングの47インチテレビ
これらの環境で使用した広告には、エステーの「ムシューダ」や「消臭力」を含む15秒の動画が使用されました。また、生成AIによって作成された映像も含まれています。
分析手法と評価指標
実験では、VR空間でのシミュレーションやAIを用いたモデリングが行われ、視覚的な注目度や記憶定着率を評価しました。主な指標には以下が含まれます:
- - Attention Time(注目時間):広告が視覚に留まっていた累計時間。
- - Initial-1s Hook(冒頭1秒の引きつけ):最初の1秒間でどの程度の注目を集めたか。
- - Brand-Mem(ブランド記憶度):ブランドに対する記憶喚起がどれだけあったか。
プロジェクト関係者のコメント
実験に協力したエステー株式会社のマーケティング担当者は、「異なる環境で広告がどのように生活者の視線を捉えて記憶に残るかを測定できたことは画期的です。質の高い広告がどのように生活者に受け入れられるかを確認できたことで、今後の広告戦略に大きなインパクトをもたらすと期待しています」と述べています。
Perion Japanの社長も、「この実験により、OOH広告のブランド構築力がデジタル広告と同水準以上のデータで証明されたことは重要です。この知見に基づいたプランニングが、より良いROI(投資対効果)につながるでしょう」と語りました。
大阪メトロアドエラのデジタルマネージャーは、「移動や滞留のある環境は、生活者とのかかわりを深める独自のポテンシャルを持つ。記憶に残る広告の実証は、メディアの価値をさらに高めるものになる」と期待を寄せました。
今後の展開
本実証実験の成果は、今後のDSCセミナーで発表される予定です。また、最近公開された「OOHアテンション計測ガイドライン」では、パブリックコメントが募集されており、業界のさらなる発展に寄与することが期待されています。
詳しくは、DSCの公式サイトを確認してください。
お問い合わせ
- - 大阪メトロアドエラ東京オフィス:荒井(080-7601-4252)
- - ウェブサイト: 大阪メトロアドエラ
この実証実験は、広告のデジタル化が進む中での重要な一歩であり、今後の広告戦略に新たな視点を提供するかもしれません。消費者の視点に寄り添った質の高いコミュニケーションが求められる時代において、その成果がどのように活かされるのか注目です。