スマホゲームにおけるIPコラボ現状分析とトレンド動向
はじめに
スマホゲームの世界では、IP(知的財産)コラボの影響が年々強まっています。株式会社スパイスマートが発表した調査レポートによると、2024年度の日本のスマホゲーム市場におけるコラボ施策は、アニメとのコラボが顕著な増加を見せています。ここではその調査結果をもとに、具体的な動向を詳しく解説します。
調査の概要
調査は2024年8月から2025年7月までの期間において、日本のApp Storeで上位セールスを誇るトップ100のスマホゲームを対象に実施されました。177件のコラボ施策が確認され、その割合を分析することにより、より全体像が見えてきました。
アニメIPコラボの現状
アニメとのコラボは44.1%で、依然としてスマホゲームにおける最大のシェアを誇ります。この割合は前年の37.1%からさらに増加しており、アニメコンテンツの人気がゲーム市場においても根付いていることを示しています。特に「バトルロイヤルゲーム」とのコラボは目立ち、1年間で18件もの施策が実施されました。
施設とのコラボが増加
特筆すべきは「施設」とのコラボが前年比で増加し、全カテゴリ中3位に位置した点です。具体的には、温泉やスキー場、エンターテイメント施設とのコラボが行われ、ユーザーはゲームの枠を越えたリアル体験を楽しむことができました。中でも、『ブルーアーカイブ』が秩父温泉と連携し、多くのオリジナルグッズが完売した事例や、『ドラゴンクエストウォーク』がエスコンフィールドHOKKAIDOと共に実施した大規模ウォーキングイベントは注目を集めました。
VTuberとのコラボの増加
近年のリサーチでは、VTuberとのコラボも一定の伸びを見せています。前年比で見ても2.1%から4.5%に増加し、新しいプロモーション手法として位置付けられつつあります。特にホロライブ所属のVTuberが5タイトルとコラボしたことは、彼らの人気がゲームプレイヤー層に強く影響を与えていることを物語っています。これにより新たなファン層の獲得へとつながっていると考えられます。
主要タイトルのコラボ施策
調査によると、『荒野行動』と『PUBG MOBILE』が年間でともに18件のコラボを実施し、コラボ施策数でトップを記録しました。特に『荒野行動』はエンタメ系とも積極的に連携をし、コラボ率は実に94.4%に達しました。一方で『PUBG MOBILE』は自動車やバイクブランドとのコラボにも力を入れ、その比率も22.2%に達しており、異なる分野との連携の可能性を示しています。
まとめ
本調査はスマホゲームのコラボ動向を探る一助とし、今後の市場におけるトレンドや新しい試みを示唆しています。また、コロナ禍の影響を受けながらも、リアル体験の需要が高まる中で、スマホゲーム業界がどのように進化していくのか、非常に興味深いポイントです。新たなコラボ施策が日本のゲーム市場に与える影響について、これからも注視していきたいと思います。