筑波大から生まれた革新技術
筑波大学発のAIロボティクスベンチャー、株式会社Closerが2022年に開催された国際ロボット展に初出展しました。この展示会では、特に三品産業や食品工場向けの新しいロボットシステムを紹介し、業界の注目を集めました。
展覧会では、Closerのブースが注目の的となり、来場者たちはその革新的な技術に引き寄せられました。具体的には、AI画像処理やロボット制御を統合した独自のロボットコントローラを搭載し、これにより①小型化、②最適化、③高い拡張性という三つのポイントを実現しました。
ロボットシステムの特長
1. 小型化
このロボットシステムは人間と同じくらいのコンパクトなサイズで設計されており、設置工事が不要です。これによって、既存の生産ラインに簡単に組み込むことが可能です。
2. 最適化
シンプルなシステム構造を採用しているため、スムーズなテスト導入が行えます。その結果、大幅なコスト削減を実現。多品種少量生産における課題を解決します。
3. 拡張性
ソフトウェアのアップデートによって、導入後も機能追加が可能です。これにより、さまざまな食品の自動化にも対応できます。
具体的な活用例
Closerのロボットシステムは、多くの分野で活躍が期待されています。
- - 食品の目視検査: 高精度な検査を実現し、品質向上に寄与。
- - コンベヤへの投入・収集: 効率的な作業プロセスの実現。
- - 包装機への投入・収集: 人手不足解消に貢献。
- - 化粧品の箱詰め: 多種多様な商品に対応。
- - 部品のピッキング: 単純作業の自動化を推進。
このように、さまざまな単純作業の労働力を補完し、企業が抱える人手不足や生産性の向上に寄与しています。
展示概要
今回の国際ロボット展は、2022年3月9日から12日まで、東京ビッグサイトにて開催されました。Closerのブースは東5ホールE5-51に設けられ、多くの訪問者の関心を集めました。
Closerの未来へのビジョン
株式会社Closerは、労働力不足が深刻化している現代社会において、AIロボティクス技術を用いて「大変な作業を補完する選択肢が当たり前にある世界」の実現を目指しています。2030年には、さらに多くの業界へ製品を展開する計画です。
- - 設立: 2021年11月29日
- - 場所: 茨城県つくば市天王台一丁目1番地1産学リエゾン共同研究センター棟202
- - 代表者: 樋口翔太
- - 公式ウェブサイト: Closer公式サイト
今後のCloserの展開から目が離せません。おそらく、我々の生活や産業に、今までとは違った形でのAIロボティクス技術が浸透していくことでしょう。