沖縄での心疾患対策
2025-11-07 13:36:30

沖縄の心疾患リスクを減少へ、ココロミルが実証実験開始

沖縄の健康課題に取り組む新たな試み



沖縄県は、特に働き盛り世代の心疾患や脳血管疾患の死亡率が全国的に見ても高い地域である。中でも、45〜49歳の男性は心疾患死亡率が全国ワースト1位を記録しており、女性にも厳しいデータが存在する。この状況を受け、株式会社ココロミルが新たな実証実験を開始することになった。豊見城市と連携し、2025年11月から実施されるこのプロジェクトでは、住民の健康意識向上と循環器疾患の予防を目的としている。

より良い未来を目指す



豊見城市では、「心臓病対策を身近に、簡単に」というビジョンのもと、ココロミルとの協力体制を築くこととなった。この実証実験は、スマホを用いた革新的な医療技術を駆使し、住民が手軽に自身の健康状態に目を向けることができる環境を目指すものだ。

最新の技術を駆使した予防医療



ココロミルが開発した2つのプロダクト、スマートフォンアプリ「心スキャン」と「ホーム心臓ドックpro」が、その核となる。これらは、在宅で手軽に心臓の健康状態を把握できるもので、心疾患や不整脈のリスクを可視化し、AIによる相談機能を提供する。「心スキャン」は、自分のスマホで心音を測定し、不整脈などのリスクを明らかにする世界初のプロトタイプアプリだ。

一方「ホーム心臓ドックpro」は、胸部に貼り付ける小型の心電計を用い、9時間以上の長時間測定が可能。これにより、通常の健康診断では見逃されがちな不整脈を検出することができる。このような高精度の検査を提供することで、早期発見と予防医療の実現を図る。

実証実験の詳細



今回の実証実験では、心スキャンを用いて約100名の対象者が参加し、その中から約30名がホーム心臓ドックproへの移行が見込まれている。検証項目には、心疾患リスクの発見率やAI相談機能の利用率・満足度、さらには住民の健康意識や行動変容への影響が含まれる。

実施期間は2025年11月から2026年1月までで、その後の結果分析を通じて、豊見市内での恒常的な提供体制の整備が進められる予定だ。このプロジェクトは、地域社会からの反響を受けて、さらなる自治体への展開を目指すものでもある。

地域に愛される医療の実現



ココロミルの代表取締役社長である林大貴氏は、「沖縄の特有の課題に真正面から取り組むことができるのは光栄なことです。」と語る。「気づけなかったリスクを早期に発見し、医療につなげる仕組みを築くことで、救える命を増やすことを本プロジェクトの目的としています。」

心疾患や脳血管疾患は、予防が非常に重要であり、沖縄の気候や医療アクセスの課題を考慮した上で、テクノロジーを用いた新たな予防医療の実装が必要とされている。ココロミルは、今回の実証を通じて、地域から全国へ広がる健康意識の向上を目指し、沖縄のモデルケースを確立することに意欲的だ。

今後に期待される展望



2026年3月には最終報告を行い、その結果をもとに豊見城市内での医療体制の整備を進め、近隣自治体への拡大も視野に入れた形で進行していく。沖縄のリーダーシップの下、この試みが全国に広がることで、多くの人々が心臓疾患リスクを意識する新しいアプローチの確立が期待されている。


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会社情報

会社名
株式会社ココロミル
住所
東京都新宿区西新宿6丁目2番16号菅野ビル2階
電話番号

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