青山裕企が新作『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』を発売
株式会社徳間書店から、写真家・青山裕企の最新作『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』が11月28日にリリースされることが発表されました。この作品は、「スクールガール・コンプレックス」という人気シリーズの最新作であり、前作から実に7年ぶりの新撮影によるものです。
青山裕企は2006年からこのシリーズを続け、すでに多くのファンから支持を集めています。このシリーズは、彼自身が抱える“コンプレックス”に根ざしたテーマを持っており、自身の過去の体験が投影されています。特に、当時の思春期の女子との関係性を描いた作品が多く、2006年に始まってから多くのベストセラーを生み出してきました。
個性と制服の関係
青山の作品は、均一な制服の下に隠された個性の痕跡を捉えることに特化しています。例えば、透けるシャツやチェックのスカート、さらには足の膝裏に輝くほくろやかさぶたなど、細部に至るまで、個性を見出すことが出来ます。
この「個性」というテーマは、彼にとっては単なる被写体の特徴を超え、彼自身の妄想や欲望が詰まった対象でもあります。また、同時に強い恐怖や畏れも伴う複雑な感情が盛り込まれています。それゆえ、彼の作品はただの写真集にとどまらず、自己の内面的な葛藤を表現したアート作品としても受け取られるのです。
最新作の特徴
『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』では、青山は撮影のアプローチを進化させ、「青山と少女との距離感」から「少女同士の関係性」に焦点を当てています。この新しい視点は、彼自身が年齢を重ねることで見えてきた視野の広がりを反映しています。彼の思春期の思いや複雑な感情が、作品に色濃く現れているのです。
青山裕企は、新作についてコメントを寄せています。彼は「これまでの作品は私の思春期のコンプレックスに基づいていましたが、撮影を重ねることでそれは少しずつ解消されてきた気がします。その流れの中で、今作では群れることによって生じる女性たちの関係性に焦点を当て、彼女たち自身のコンプレックスを描きたいと思っています」と語っています。
青山裕企 プロフィール
青山裕企は1978年に名古屋市で生まれ、東京都に在住している写真家です。2002年には自転車での日本縦断、その後、世界二周の旅を経て写真の道を選びました。彼は2005年に筑波大学を卒業後、独立して写真家として活動を開始。以後、120冊以上の著書を持つ著名な写真家としての地位を確立しました。青山は多くのタレントや俳優の写真集を手掛けながら、「日本社会における記号的存在」をテーマにした作品を制作しています。
新作に関する詳細
- - 書名: NEW SCHOOLGIRL COMPLEX
- - 発売日: 2025年11月28日
- - 著者: 青山裕企
- - 定価: 2,970円(税込)
- - ISBN: 978-4-19-866071-0
- - 発行会社: 徳間書店
書店またはオンラインでの予約も可能です。特にAmazonでは予約が開始されているとのことですので、興味ある方は早めのチェックをおすすめします。
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このように、青山裕企の作品はただの写真ではなく、彼自身の内面的な旅や思春期の感情を映し出す媒体です。『NEW SCHOOLGIRL COMPLEX』は、過去のコンプレックスを解きほぐしながら新たな視点を提供してくれる、注目の作品となることでしょう。