詐欺師リンチが紡ぐ衝撃のミステリー『インポスター・シンドローム』
2026年10月28日(水)、新潮文庫から待望の新作『インポスター・シンドローム』が登場します。著者は、現代英国ミステリー界の寵児、ジョセフ・ノックス。この作品は、彼の代表作である「マンチェスター市警エイダン・ウェイツ」シリーズの枠を越えた、全く新しい物語です。
作家の新たな挑戦
ジョセフ・ノックスはその早熟な才能で、サスペンス・ノワールのジャンルで注目を浴びてきました。前作『トゥルー・クライム・ストーリー』は日本推理作家協会賞翻訳部門を受賞し、日本の読者の心を掴みました。『インポスター・シンドローム』は、さらなる高みを目指した作品で、プロの詐欺師であるリンチが主役となります。
タイトルに用いられている「インポスター・シンドローム」は、心理学用語で、他者の期待に応えることができず、自分が詐欺師だと感じてしまう症状を指します。このテーマを通じて、ノックスは読者に深い思考を促します。それは果たして主人公のリンチに当てはまるのか、それとも読み手自身に向けられたメッセージなのか、ページをめくるごとにその答えが明らかになります。
物語の舞台
物語は、パリからロンドンへと逃げ帰った詐欺師リンチが始まりです。彼はホテルで声をかけられ、五年前に行方不明となった兄にそっくりだと言います。このことから、リンチは彼の兄になりすますことを強いられ、失踪した兄を巡る謎に取り憑かれていきます。
家族の崩壊と相反する資産家の背景が、緊迫感と共に物語を進展させます。ノックスの緻密なプロットは、幾重にも張り巡らされた謎が絡み合い、読者を迷宮へと導きます。この心理的なトリックとサスペンスが、ノックスのファンに新たな驚きを提供します。
著者紹介:ジョセフ・ノックス
ジョセフ・ノックスは、英国のストークで生まれ、マンチェスターで育ちました。キャリア初期は書店やバーで働いていましたが、2017年に『堕落刑事』で作家デビューを果たしました。この世に存在する多様な人々の心理を鋭く描くスタイルが評価され、国内外のミステリー作家から注目を浴びています。近年、彼の作品は映像化もされ、ますます多くの読者に支持されています。
編集者の目
『インポスター・シンドローム』は、新しいフェーズのノックスが引き起こすサスペンスフルな体験です。主人公リンチは単なる詐欺師ではなく、真実を探し求める迷探偵でもあります。この作品は、詐欺と真実の狭間で揺れ動く彼の姿を描いており、読者を引き込む力が詰まっています。
これまでのノックスの作品とは異なる魅力を備えた本作は、彼のファンだけでなく、初めてノックスの作品を手に取る読者にとっても、強い印象を残すことでしょう。数々の伏線を散りばめた物語がどのように展開するのか、どうぞお楽しみに!
書籍情報
- - タイトル: インポスター・シンドローム
- - 著者: ジョセフ・ノックス(池田真紀子訳)
- - 発売日: 2026年10月28日(水)
- - 定価: 1,265円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-240155-2
- - URL: 新潮社