一般財団法人日本ガス機器検査協会内のJIA-QAセンターが、公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)から「食品安全システム認証(FSSC 22000)」の認定を受けたことが新たなニュースとして報じられました。これは、同センターが2011年8月から開始したFSSC 22000の認証業務が、2023年3月16日に正式に認可されたことを意味します。この認証制度は、世界中で食品安全管理を強化するために設けられたもので、最近では食品製造や流通業界での需要が高まっています。
FSSC 22000は、食品関連企業に向けた厳格な管理システムを求める規格であり、特に以下の4つの分野の認証を取得しました:
- - C:加工1(腐敗しやすい動物性食品)
- - D:加工2(腐敗しやすい植物性食品)
- - E:常温での長期保存食品
- - L:(生化学)化学品製造
これにより、JIA-QAセンターは、食品業界において必須の安全管理基準に基づく審査を強化しました。
近年では、FSSC 22000の認証取得が取引先の条件として求められるケースも増えており、特に欧米の小売業者ではその傾向が顕著です。認証を取得することで、取引の面で優位な立場を築くことができるため、今後もJIA-QAセンターではに食品安全認証の拡大に力を入れていく方針です。
センターは、もともとガス機器の安全検査からスタートした組織で、食品安全に関してもその経験を生かして、特に現場確認を重視した審査を行っています。食の安全は何よりも重要であり、FSSC 22000の規格に則ったシステム認証だけでなく、工場で使用される機器の公衆衛生に関する米国規格に基づいた製品認証も実施しています。これにより、現場の状況を十分に確認しつつ、ダブルチェックのノウハウを活かし、顧客に信頼されるサービスを提供しているのです。
この新たな認証取得により、JIA-QAセンターは今後もその専門性と実績を生かし、食品安全への取り組みを一層推進していく方針です。これにより、日本国内外での食品安全管理の水準を向上させることが期待されます。食品関連の企業はもちろん、流通業界全体にとっても、JIA-QAセンターの認証は信頼の証となり、より安全で安心な食品提供を目指す動きが進むことでしょう。