坂野晶氏が一般社団法人Green innovationの理事/共同代表として、世界経済フォーラムが選出する2025年度ヤング・グローバル・リーダーズに名を連ねることとなりました。これは、坂野氏が脱炭素社会の実現に向けて行ってきたさまざまな活動が評価された結果です。
ヤング・グローバル・リーダーズとは
ヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)は、世界経済フォーラムによって選ばれる次世代のリーダーたちのことを指します。毎年、40歳未満の若手リーダーの中から、社会、環境、テクノロジーなどの分野で卓越した業績を上げている人々が選出され、その影響力を期待されます。2025年度には世界中から114名が選ばれ、その中に日本からは坂野晶氏を含む4名が名を連ねました。この選出は、坂野氏が持つリーダーシップやビジョンだけでなく、これまでの功績が大きく影響しています。
坂野晶氏のキャリア
坂野氏は1989年生まれ。大学で環境政策を専攻後、モンゴルのNGOやフィリピンの物流企業で経験を積みました。日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った徳島県上勝町では、NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに参画し、地域の廃棄物削減を推進しました。2019年には世界経済フォーラムの年次総会で共同議長を務め、その後もGlobal Shapers Communityのメンバーとして若手リーダーとの連携を深めてきました。
坂野氏の強い意志は「Green Innovator Academy」の設立にも表れています。このアカデミーは、次世代のイノベーターを育成し、脱炭素社会の実現に寄与することを目的としています。セミナーやワークショップを通じて、多様なバックグラウンドを持つ若者たちが交流し、新しいアイデアを生み出す場を提供しています。
YGL選出の背景
坂野氏はYGL選出に際して、「大変光栄」とコメントしています。彼は2012年から2022年までGlobal Shapers Communityのメンバーとして活動を続け、多くの次世代リーダーとの交流を重ねてきました。このネットワークを基に、地域とグローバルを結びつける取り組みを行い、「ゼロ・ウェイスト」の理念を広げ、持続可能な社会の実現に貢献してきたのです。
さらに、坂野氏は自身の経験を生かし、今後はYGLコミュニティから得た知見を活用して、社会にポジティブな影響を与える計画を掲げています。「今だからこそ、互いに支援し合いながら、世界の状態を改善するために貢献していきたい」との言葉には、坂野氏の強い信念が伺えます。
Green Innovationの使命
一般社団法人Green innovationは、「業界・分野・世代を超えた協働」で脱炭素社会を実現することを目的としています。坂野氏が中心となって進めている「Green Innovator Academy」では、業界の枠を超えた新たなイノベーションが生まれることが期待されています。今回のYGL選出は、その活動の一環として、さらなる挑戦と拡大が計画されています。坂野氏は、「新たな仲間と共に、挑戦することの楽しさを感じながら取り組んでいきたい」と語っています。
これからの坂野氏とGreen innovationの活動から目が離せません。彼が描く未来のビジョンは、どのように私たちに影響を与えるのか、注目です。