映画『コスモ・コルプス』が新潟・佐渡島で公開
劇場初公開のSF映画の魅力
2026年5月2日から5月15日までの期間、長谷川億名監督作品の最新SF映画『コスモ・コルプス』が新潟県佐渡島で上映されます。この作品は、監督自らが20回以上も佐渡島を訪れ、地域住民との交流を重ねながら4年にわたって制作された、自主製作による作品です。
作品の舞台と制作背景
『コスモ・コルプス』は、全編が新潟県佐渡島の美しい風景の中で撮影され、佐渡の地での独特な文化や自然が織り込まれています。佐渡島は東京23区の約1.5倍もの面積を持ち、豊かな歴史や自然環境が広がっています。これらの豊かな背景が、本作のインスピレーションを提供しました。
新しいSFの形
この映画は、「未来篇」「未来縄文篇」「現代篇」の三つの視点から、未来と現在、地球に残った人類と宇宙へ旅立った人類が時空を超えて交わる様子を描いています。これにより、現代社会に生きる私たちの心に響くメッセージが込められています。特に、「孤独と絆」というテーマが強く表現されています。
音楽と音響へのこだわり
本作では、特に音響にも注目が集まります。映画内の音響は、濱口竜介監督の整音担当である松野泉氏が手がけ、自然音を活かしながらSF音楽へと変化させる魅力的な演出がなされています。また、主題歌にはNozomu MatsumotoとCuusheによる特別な楽曲『Cosmo Corpus』が使用されています。これにより、映画はさらに深みを増しています。
あらすじ
映画は、遥か未来に分かれた人類の一族「離派」と「残派」の物語です。二つの群れは、それぞれ孤独を抱えながらも強い絆を求めています。未来篇では、最後の生き残りの男が地球外から来た少女と出会い、言葉を超える友情を築く様子が描かれます。未来縄文篇では、古い伝承が語られ、禁忌を破る主人公たちの物語が展開されます。そして現代篇で描かれる家庭の葛藤が、全体の物語を締めくくる重要な要素となっています。
監督のメッセージ
長谷川監督は、「この映画は宇宙共同体としての人間の孤独を描くことにより、我々がどのように他者と結びついているのかを考えるきっかけにしたい」と語っています。佐渡島での生活者との対話を経て生まれたこの作品は、ただのエンターテインメントではなく、人々に深く考えさせる力を持った作品となるでしょう。
同時上映作品
同時期には、長谷川監督の2014年作品『イリュミナシオン』も上映されます。こちらは、南北に分断された日本を舞台とした中編映画で、その背景にあるテーマも非常に興味深いものになっています。
まとめ
長谷川億名監督による『コスモ・コルプス』は、佐渡島の美しい自然背景と人々とのつながりを存分に活かした作品です。SF映画というジャンルを越え、私たちの未来や孤独について深く考えさせる展開が待っています。5月の公開に向けて、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。