ミドルシニアのキャリア開発をサポートするイベント
一般社団法人プロティアン・キャリア協会が主催する「これからのキャリア開拓」実践対談イベントが、特にミドルシニア世代に向けたキャリア支援の重要性を再認識させる場となりました。2025年6月11日に行われたこのイベントは、若い世代に比べてキャリアの壁に直面しがちな40代・50代の参加者が、これからの人生をどのように切り開いていけるかについての貴重なアドバイスを提供しました。
このイベントは、代表理事の田中研之輔氏やニューホライズンコレクティブの山口裕二氏、野澤友宏氏が登壇し、ミドルシニア層が直面するキャリア課題に対する解決策を模索しました。特に注目されたのは「越境」と「開拓」というキーワードです。これらは、自らのキャリアを見直し、次のステップを踏むための重要な概念として取り上げられました。
ライフプレナーの概念
また、ベースとなる考え方として「ライフプレナー(Lifepreneur)」が紹介されました。これは、自らの人生を主体的にデザインし、キャリアを自律的に構築していく姿勢を示しています。ライフプレナーは、挑戦を続ける中で内面的な成長を重視し、年齢に関係なく学び続ける姿勢が求められます。
登壇者たちは、ライフプレナーとしての生き方が、同年代の人々に勇気を与え、彼らの希望となることが重要であると強調しました。また、未来のロールモデルは一人の理想像ではなく、さまざまな人物の良さを組み合わせた「マルチロール型」とすることも提案されました。この考え方は、参加者にとって新たなキャリアの示唆となるものでした。
アーカイブ配信の概要
このイベントのアーカイブ配信も開始されており、興味のある方皆が自由に視聴できるようになります。視聴申し込み者には、後日視聴用URLが送り送られますので、今回のイベントを見逃した方も安心です。配信では、イベントの内容に加え、具体的なキャリア開発のヒントや、ダイアログによる解説が行われます。
企業の取り組みと課題
昨今、多くの企業が中高年層のキャリア支援に力を注いでいるものの、特に40代・50代では学びが停滞し、人材の「砂漠化」が加速しています。組織には人材が存在するものの、激しい転換期に適応しきれず、静かな脱水症状に見舞われています。この状況を打破するために、越境スキルの強化や新たな挑戦が欠かせないという意見が多数出されました。
ミドルシニア層が自らのキャリアを見直し、改めて設計し直すことの重要性を伝えるこのイベントは、今後も注目されるでしょう。興味のある方はぜひ、アーカイブ配信を通じて知識を深め、次のステップへと踏み出してください。