香りのプロフェッショナル育成新プログラムが始動!NOSE SHOPの挑戦
日本の香水市場は、長い間“香水砂漠”と表現されてきましたが、その中で新たな風を吹き込む存在として登場したのが、香水専門店「NOSE SHOP」です。2017年に設立され、以来12店舗を展開するこのブランドは、単なる香水販売にとどまらず、香りに関する深い理解を促す取り組みを続けています。そんなNOSE SHOPが、さらなる専門性を育むための新しい社内研修プログラムを2025年4月から開始することを発表しました。
このプログラムは、フランス・パリに本拠を置く香りの専門教育機関「サンキエムソンス ジャポン」との共同プロジェクトによって実現しました。サンキエムソンスは、世界的に評価されているフレグランススクールであり、特に企業教育において豊富な実績を持っています。本プログラムは、NOSE SHOPの販売員や商品企画者、店舗運営担当者などが対象となり、香りに関する知識や専門性を高めるために設計されています。
プログラムの概要
社内研修プログラムは「感性」「知識」「言語化力」の3つの軸から構成され、香りを感じる能力や説明する力を磨くことを目的としています。以下は、カリキュラムの一部紹介です。
- - 香りを感じるためのアプローチやその際の感情との関係。
- - フレグランス開発の基本的なプロセス。
- - 天然香料と合成香料の違いやそれらの抽出方法。
- - 香りを言葉にするための香調分類や香りのピラミッド。
このような実践的な研修内容により、早期から社員は香りに対する深い理解を持つことが期待されます。また、NOSE SHOPはこれまでにも香料研修や特別研修を通じて香りの知識を広めてきましたが、新たなプログラムによって専門知識の深化が目指されるのです。
今後の展望
NOSE SHOPは、段階的なプログラムや認定制度の導入も検討しており、将来的には全社員を受講対象として考えています。すでに数名の社員が研修を受け始めており、今後も彼らが香りの伝達において重要な役割を果たすことが期待されています。社内から支えるこの取り組みが実を結び、NOSE SHOPが掲げた「日本人の鼻感度を上げる」というミッションが実現する日も近いでしょう。
パートナー企業も紹介
この研修プログラムの提供元である「サンキエムソンス ジャポン」は、1976年に設立された香り教育のパイオニアで、香りに特化した知識の普及に努めてきました。彼らの専門的なトレーニングメソッドは、多くの企業や研究機関で高く評価されています。さらに、株式会社セントスケープ・デザインスタジオも同プログラムに関与しており、香りを通じて人々の感情や記憶に寄与することを目指しています。
まとめ
NOSE SHOPが新たに開始する社内研修プログラムは、多くの人々に香りの魅力を伝える力を育成するだけでなく、日本の香水市場の発展にも寄与する重要なステップです。企業が目指す香りの教育と普及の取り組みとして、今後の動向に目が離せません。今後もNOSE SHOPの進化を追いかけていきたいと思います。