大阪・茨木の駿台Diverseが国際的なデザイン賞で高評価を獲得
大阪府茨木市に位置する予備校「駿台Diverse(ダイバース)茨木教室」が、イタリアのA'デザインアワードと世界建築フェスティバル(WAF)で注目を浴びています。KTXアーキラボ一級建築士事務所が手掛けたこの学習施設は、イタリアA’デザインアワードのインテリアスペース&エキシビションデザイン部門でブロンズ賞を受賞し、その後WAFの空間デザイン部門「INSIDE」においても決勝進出を果たしました。
学習環境を重視した画期的なデザイン
この教室が持つデザインコンセプトは、生徒が集中して学び、進学に向けて成功を収められるように設計されています。居心地の良いリラックス空間を確保することに注力しており、特に注目すべきは生徒を迎えるレセプションスペースです。
このスペースは純粋な半円形で構成されており、中央の鏡面が反射して完璧な円を形成します。波打つようなデザインの天井は、ステンレススチール製で飾られ、周囲の間接照明と相まって、空間を三次元に広げる視覚的効果を生み出しています。生徒たちが安心して学べるようにするための、思慮深い設計が際立っています。
教室を超えた新しい学びのスタイル
従来の教室スタイルから脱却し、この予備校ではノートパソコンやタブレットを駆使した自由な学びが実現されています。カウンターに沿った長い窓際のスペースや、中央の両サイドに座席を配置したカウンターには緑の植栽が施されており、学習者のプライバシーを尊重しつつ、リラックスした雰囲気を創出しています。こうした新しい空間デザインは、学習効率を高めるために極めて重要な要素となっています。
賞を受賞した誇りと今後の展望
A'デザインアワードは、イタリアに拠点を置く最大級のデザインコンペであり、毎年何万件もの応募が寄せられます。厳格な審査が行われ、その結果として受賞作品にはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアンの5ランクが授与される中で、ブロンズ賞を受賞したことは大変名誉なことです。
WAFは、世界中の建築家やメディアが集まる建築の祭典であり、ここでデザインが評価されることは、KTXアーキラボにとってさらなる飛躍のきっかけとなります。過去の実績として、同事務所は13のプロジェクトが過去のWAFで決勝に進出しており、優勝経験も持っています。
KTXアーキラボのビジョン
KTXアーキラボの代表である松本哲哉氏は、空間設計を単なるデザインの枠を超え、クライアントのビジネスツールとして捉えています。そのためには、空間が持つインパクトを通じてメッセージを正確に届けることが不可欠です。彼の言葉を借りれば、「空間自体が強力なインパクトを持つことで、人の潜在意識への扉を開く鍵になる」という信念を持ち、常にクライアントとの密な連携を図りながら新たなデザインに挑んでいく所存です。
このような背景を持つKTXアーキラボは、今後も更なる可能性を追求し、未だ見ぬ未来のデザインに向か展開していくことでしょう。彼らの挑戦は、学生たちの未来を明るく照らす一助となることでしょう。