新時代の工芸とは
2021-10-26 11:42:49
新たな価値を創出する都市鉱山プロジェクトと日本工芸の未来
新たな資源循環の時代へ
私たちの日常生活で目にする金やその他の貴金属がどこで採掘され、どのように届いているかを知る人は多くないでしょう。その背後には、環境への負荷や社会問題、さらには紛争が関与している場合もあります。金の採掘は地域に深刻な影響を与え、不当な労働環境が問題視されています。特に、途上国においては労働者が十分な賃金を得られず、さらには紛争の火種になっていることも少なくありません。
このような背景の中で始まったのが「都市鉱山プロジェクト」です。このプロジェクトでは、都市に埋もれている金属資源を再利用し、アーティストたちに新しい素材を提供することを目指しています。この取り組みを通じて、私たちは物作りの新たな在り方を探ります。持続可能性やエシカルな考え方が重要視される現代において、アートと工芸の未来を見据えた活動が急務です。
アーティストと企業のコラボレーション
「KOGEI Next」というプロジェクトは、アーティストや工芸作家と企業の協力によって進行しています。参加するクリエイターたちは、多様なバックグラウンドを持ち、様々な視点からのアイデアを交えています。このような協働を通じて、工芸作品に現代的なテクノロジーや概念が取り入れられ、新たな価値の創造が期待されます。
具体的には、工芸作家たちの創造性に科学的な支援を加え、より進化した作品づくりを実現します。環境に優しい持続可能な工芸の形を模索し、未来に向けた新たな可能性を追求する姿勢は、現代社会のニーズにも応えています。
美術の歴史に残る時代
東京・六本木ヒルズにおいて行われた「KOGEI Next」展では、都市鉱山からの再資源化を試みた作品が多数展示されました。展覧会の開催期間は2021年11月5日から6日まで、その中で現代の工芸作家たちが織り成す新たな世界観が表現されています。
このような取り組みが日本の工芸における重要な変化の一端を担い、今後の美術史に名を刻むことを期待しています。
「KOGEI Next」展の企画は、アートとビジネスとの新たなエコシステム構築を目的としています。アーティストと企業、そして社会が互いにマッチし、共に発展していくための基盤を形成することが求められています。
日本工芸の未来に向けて
「都市鉱山プロジェクト」は、これからの工芸がどのように変わるのかを探るための重要な一歩となるでしょう。持続可能な未来に向けたプロジェクトは、社会に影響を与えるだけでなく、アーティストたちの創作活動にも新たな風をもたらすと期待されています。
私たち一人ひとりも、このプロジェクトを通じて、物作りや資源の循環に目を向けることが求められているのかもしれません。資源の使い方を見つめ直し、よりエシカルな社会の実現に向けて、期待と希望を持って進んでいきたいものです。
会社情報
- 会社名
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株式会社クロステック・マネジメント
- 住所
- 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
- 電話番号
-
075-791-9122