大阪ガスの新たな挑戦
大阪ガス株式会社は、2025年に設立された新しい研究開発拠点「Daigas Innovation Center」において、バイオエタノールを利用したe-methane(e-メタン)製造技術「エタノールメタネーション」の開発を発表しました。この技術は、バイオエタノールを使用することで、従来のメタネーションに比べて水素の使用量を4分の1に減らすことが可能です。これにより、水素製造に必要な電力コストも大幅に削減できるため、エネルギーのカーボンニュートラル化に寄与することが期待されています。
バイオエタノールの活用
バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビなどの植物由来の資源から生成され、自動車用の燃料として利用されています。日本政府も、バイオエタノールの導入拡大を通じて燃料のカーボンニュートラル化を推進しており、段階的な普及が見込まれています。大阪ガスは、この流れに対応する形で「エタノールメタネーション」という新技術の開発に成功しました。
技術の特徴
「エタノールメタネーション」では、原料としてバイオエタノールを水素と反応させ、メタンを生成します。この反応は、エタノールを分解する工程で最大の課題となっており、これまでの知見を活かして触媒の開発を行うことで、反応の安定性を確保しました。また、長期耐久性評価試験においては、なんと100%の反応率を維持する成果を上げています。
今後の展望
今後、大阪ガスはこの技術を実用化するため、プロセスの最適化やスケールアップを進めていく方針です。特に、プラント設計の知見を持つエンジニアリング会社との連携を考えており、実用化に向けた長期耐久試験も計画しています。
アディショナルに、大阪ガスは「サバティエメタネーション」や「バイオメタネーション」、さらには「SOECメタネーション」といった他のメタン製造技術の開発にも注力しており、様々な環境に柔軟に対応できる機能を持った技術の確立を目指しています。
カーボンニュートラル社会へ
Daigasグループは、「エネルギートランジション2050」のビジョンのもと、気候変動を含む様々な社会課題への対応を目指しています。技術革新を通じて、より持続可能な暮らしやビジネスの実現に寄与し続ける企業としての役割を果たすことを目指しています。大阪ガスが進める新たな技術は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。