AI技術を活用した新たな顧客サポートの形
株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、2024年10月から自社のカスタマーサポート部門において、生成AIを導入した問い合わせ対応システム『MJS BOT(仮称)』を使い始めることを発表しました。このシステムは、最新のAI技術を駆使しており、顧客からの問いかけに迅速かつ正確に応えることを目的としています。
MJS BOTの仕組みとは
MJS BOTは、RAG(Retrieval Augmented Generation)技術を用いており、膨大な文書や過去の問い合わせ内容を元に、関連性の高い情報を検索し、自動的に適切な回答を生成します。この技術により、カスタマーサポートの効率化が図られ、顧客からの問い合わせに対し迅速に対応できる仕組みが整いました。
今まで、多くのカスタマーサポート業務では、スタッフが手動で対応を行っていました。これに対しMJS BOTを導入することで、業務が飛躍的に効率化されることが期待されています。さらに、スタッフがAIに生成された回答の精度を評価し、間違いを指摘できる機能も搭載されているため、AIが継続的に学習し、精度を向上させることができる仕組みとなっているのです。
安全性の確保
MJSでは、Microsoft社のAzure OpenAI Serviceを利用し、プライベートなネットワーク環境での使用を実現しました。このため、外部からのアクセスはできず、社内の情報漏洩が防がれる安全な環境が確保されています。顧客情報や会社の機密情報も守られることから、安心してシステムを利用できると言えるでしょう。
お問い合わせ件数は年42万件
MJSでは、毎年約42万件以上のお問い合わせを受け付けています。これまでの豊富なデータを元にしたMJS BOTの導入により、問い合わせ業務がより一層効率化されることが見込まれ、顧客からの満足度向上が期待されています。
今後の展望
MJSは、今後MJS BOTをさらに進化させる計画を持っており、顧客が自ら質問を入力し、AIが即時に答える自己解決型の問い合わせ機能を提供する方向を考えています。これにより、お客様が直面する問題をよりスムーズに解決できるようになると同時に、カスタマーサポートの質の向上にも繋がります。
ミロク情報サービスについて
MJSは全国の会計事務所や中堅・中小企業を対象に、経営システムや経営情報サービスを提供しており、約8,400の会計事務所ユーザーや約10万社の企業ユーザーに支持されています。財務会計や税務に特化したソリューションサービスを通じて、顧客企業の経営改革や業務改善に寄与しています。
このように、MJS BOTの導入はMJSのカスタマーサポートを大きく変革する可能性があり、顧客の期待に応えるための重要なステップとなります。今後の展開に注目です。