キンドリルの新たな取り組み
キンドリル(Kyndryl)は、ネットワーク運用とセキュリティ運用を統合した「サイバー・ディフェンス・オペレーション・センター」をインドのベンガルールに開設しました。本センターは、企業のITパフォーマンスを向上させ、サイバーセキュリティの専門知識を提供することを目的にしています。この新しい運用モデルは、エンタープライズ向けテクノロジーサービスを提供するキンドリルの取り組みの一環です。
複雑化するIT環境との戦い
現在、企業が直面しているIT環境は非常に複雑です。特に、AIの普及によるサイバーリスクの増大や、システム障害が引き起こすコストの急増が問題視されています。また、常時安定したサービスの提供が求められる中、企業は効果的なセキュリティ戦略を必要としています。実際、キンドリルの「日本版キンドリル・レディネス・レポート2025」によると、外部のビジネスリスクに対応できる企業はわずか31%に過ぎず、企業の技術的複雑性がAI導入の主な障壁となっていることが示されています。こうした現状を背景に、キンドリルはネットワーク運用とセキュリティ運用の統合が不可欠であると判断しました。
サイバー・ディフェンス・オペレーション・センターの機能
キンドリルのサイバー・ディフェンス・オペレーション・センターでは、アドバイザリーサービス、設計、構築、マネージドサービスなど、企業のITモダナイゼーションを支援するためのエンドツーエンドのサービスが提供されています。これにより、企業は運用効率を高めつつ、セキュリティも強化できます。センターは、ネットワークとセキュリティの運用を統一した運営を行い、リアルタイムでの稼働状況を可視化します。
AI活用の革新
このセンターは、AIを駆使した高度な洞察力をもって企業のネットワークとセキュリティを強化します。キンドリルのグローバルのサイバー・セキュリティ部門を率いるポール・サヴィル氏は、企業がサイバーリスクに直面する中で、専門技術を持つ人材の不足が課題であることを強調しています。この問題を解決するため、AIと専門知識を組み合わせた迅速かつ効果的な対応を可能にする統合型の運用モデルを提供することが目的です。
ユニークな特徴
キンドリルの提供する新たなセンターにはいくつかのユニークな機能があります。以下にその一部を挙げます:
- - AIを活用したアセスメントサービス:これは、顧客環境を評価し、必要な改善策を提案します。
- - 役割に基づくダッシュボード:経営陣やチーム別に最適化された情報を提供し、役割を超えた可視性を促進します。
- - 大規模環境に適応する運用の自動化:手作業を減らし、脅威の検知を迅速化することで、ゼロトラストモデルに対応します。
グローバルな展開と今後の計画
キンドリルの新センターは、北米、欧州、アジア太平洋、中南米の既存のセキュリティオペレーションセンターと連携し、グローバルな基盤を活用して24時間体制でのモニタリングと脅威検出を行います。また、今後は他の地域へも拡大する計画があるとのことで、世界中の顧客に対する統合型運用モデルの導入が加速します。
このように、キンドリルのサイバー・ディフェンス・オペレーション・センターは、企業のIT環境を大きく変革する重要な役割を果たすことが期待されています。同社が提供する高度なネットワーク及びセキュリティサービスにより、企業は今後ますます強固なデジタル基盤を築いていくことができるでしょう。