日本の虫除け文化が世界を救う!
日本のNPO法人S.O.L.(ソル)は、スリランカでデング熱撲滅を目指する新たな挑戦をしています。彼らは、「April Dream」に賛同し、夢を発信する日を設けました。この活動は、2019年に発表されたスリランカでの成功事例「Successful Sri Lankan Model」を受けて、さらなる一歩を踏み出すものです。しかし、現地を訪れてみると、スリランカの人々の「デング熱撲滅」という夢が、NPO法人S.O.L.の活動の糧となっています。
スリランカのマラリア撲滅の歴史
マラリアは熱帯・亜熱帯地域で流行する蚊を媒介とした感染症で、日本でも年間50~60例の帰国者が発症しています。スリランカでは、かつてマラリアの影響で王国が滅亡したとも言われるほど、深刻な病気でした。1911年に初のマラリア対策センターが設置され、これを機にマラリア撲滅への取り組みが進められました。2013年には見事にマラリア感染ゼロを達成したスリランカですが、次なる目標はデング熱の撲滅です。
クルネーガラ市長の挑戦
NPO法人S.O.L.が取り組んでいる「まいどAMIDOプロジェクト」は、JICA(国際協力機構)とクルネーガラ市との共同事業です。当初はデング熱予防教室の開催を計画していましたが、突然の却下を受けることに。しかし、熱意あふれるクルネーガラ市長の「デング熱撲滅をあきらめない」という言葉が、活動を後押ししました。これにより、また新たな道が開かれたのです。
アンケート結果から見る現地のニーズ
日本に帰国後、現地での予防教室参加者からのアンケートを集計しました。その結果、全員がAMIDOについて知識がなかったことがわかりました。この現実は、情報流通が進む時代にも関わらず、特定の知識が不足していることを示しています。また、参加者からはAMIDOの効果に対する高い評価も寄せられました。
現地の課題と改良点
AMIDOの設置に使う材料は、シンプルかつ低コストです。しかし、現地で使用する素材にはさまざまな課題が残されています。特に日本のものと比較して、現地の材料が使いにくい場合もあるため、今後の改良が求められています。スリランカ特有の両面テープは非常に使い勝手が良く、他の材料に関しても改良の余地があります。
新たな夢の誕生
NPO法人S.O.L.の新たな夢は、単にデング熱を減らすことではなく、デング熱そのものを無くすことと、スリランカでのAMIDO材料の産業革命を実現することです。これを達成するためには、多くの人々や国との協力が必要です。現地での普及を進め、日本の虫除け文化を広めることで、デング熱撲滅を目指します。
デング熱撲滅への道
スリランカの人々は、過去にマラリアを撲滅した実績を持ち、その自信をもとにデング熱の撲滅にも挑んでいます。NPO法人S.O.L.の活動は今後も続き、4月1日の「April Dream」はその重要な発信の場となります。彼らはスリランカの未来に向けて、新たな挑戦をし続けています。
NPO法人S.O.L.の取り組み
NPO法人S.O.L.は、スリランカの教育や文化交流に関するさまざまな活動を行っています。デング熱に関する調査や、保健衛生向上のための取り組みも積極的に行い、未来志向の活動を続けています。彼らの夢の実現に向けて、私たちもサポートし続けたいと思います。