株式会社ミューシグナルが生み出した革新オーディオシステム「ミュートラックス」の魅力
音楽や音声を無線で伝送するための技術は日々進化しています。その中でも株式会社ミューシグナルが提供する「ミュートラックス」は、特に注目を集めている製品です。このシステムは、ワイヤレスで複数のスピーカーを接続できることに加え、中継機能が実装された新たな子機により従来の制約を取り払っています。
「ミュートラックス」の基本構造
このオーディオシステムは、親機(MT-SA0)と無数の子機(MT-CS0)から成り立っています。親機は無線LANのアクセスポイントとして機能し、約70メートルの距離で音声データを送信。この距離では子機が直に接続可能ですが、更に遠くに設置する場合は市販の無線LAN中継器を使う必要があります。
しかし、従来の中継器はSSIDやパスワードの設定に煩雑さがあり、接続可能な台数にも限界がありました。そこで登場したのが新開発の中継子機(CS-CR0)。このデバイスは親機の信号を受け取り、他の子機へと伝える役割を果たし、接続可能な台数を無制限に増加させることができます。
中継機能による無限の可能性
中継子機は、受信したオーディオデータをそのままコピーし、後続の子機に伝えることで、親機周辺の通信負荷を増大させることなく接続できます。これにより、子機の台数が制限されることなく、また音質の劣化も発生しません。この新技術により、商業施設や工場、屋外イベントに最適なシステムとしての地位を確立しています。
実際にこのシステムは、半導体製造ラインの音声アナウンスや鉄道整備工場でのアラート配信など、幅広い用途で利用されています。さらには移動式遊具や観覧車、商店街のローカル放送でも採用事例が相次ぐなど、その需要は高まっています。
富士スピードウェイへの初導入
そして、最も注目すべきは、富士スピードウェイに新設された「FUJI MOTORSPORTS FOREST」のウェルカムセンターに初めて導入された点です。ここでは、スロープや天井の照明用ダクトレールに合計35台ものスピーカーが設置され、多様な音声放送が可能になっています。レースファンにとって、音響面での満足度も大幅に向上することでしょう。
コンパクトで高性能なスピーカー設計
親機の外形寸法は44mm × 24mm × 44mm、重量はわずか90g。子機は89mm × 32mm × 50mmで120gと非常にコンパクトです。これにより、設置スペースを気にすることなく様々な環境に対応可能です。また、スピーカーは15W出力のものと、USB経由での音声出力に対応するなど、高品質な音を届けます。
まとめ
ミューシグナルが手掛けた「ミュートラックス」は、限界を超えたワイヤレス音響体験を提供します。今後もさらなる事例の拡大が期待され、音楽や音声がどのように私たちの日常に溶け込むのか、目が離せません。音響機器の製造販売や受託開発を行うこの企業から、今後も目が離せません。ぜひチェックしてみてください。