日本中の子どもたちに豊かな体験を
最近、家庭の経済状況や居住地域による体験の格差が顕在化している中、特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールは「日本中の放課後を、ゴールデンタイムに。」というミッションのもと、全国の小学生に様々な体験活動を提供する取り組みを進めています。2025年度も引き続きパートナー企業と協力し、体験機会を広げることを目指しています。
体験格差の実態
2021年に発表された総務省の「令和3年生活基本調査」によると、世帯年収が高い家庭ほど子どもたちの体験活動が充実していることが示されています。この調査結果は、子どもたちの体験の質が家庭の経済状況と密接に関連していることを示唆しています。
同様に、2025年3月に行われた「小学生の放課後の過ごし方調査2025」では、保護者が子どもに楽しい体験を提供できない理由として「時間的余裕が足りない」や「移動手段の限界」を挙げており、家庭の経済的背景に加えて保護者の労働状況や居住地域による障壁も見受けられます。これを受け、多くの保護者から「地域での体験機会の増加が必要だ」という声が上がっています。
放課後NPOアフタースクールの査計
放課後NPOアフタースクールは、体験格差を解消するため、企業との協働を通じて、子どもたちが豊かな体験を通じて力を育む社会を目指しています。2025年度には、食育やSTEAM、スポーツ、文化、環境、職業体験といった多様なテーマのプログラムを全国で展開します。また、プログラムは訪問型またはオンラインで提供され、参加は無料です。昨年度2024年度には、330か所以上で12,400人以上の小学生がこのプログラムに参加しました。
趣旨に賛同する企業の支援によって運営されており、参加する児童や団体は一切の費用負担がありません。オンラインプログラムでも、必要な通信機器の貸し出しや接続サポートが行われ、より多くの子どもたちが気軽に参加できる環境が整っています。
体験プログラムの詳細
放課後NPOアフタースクールでは、現在7つの企業と提携し、各企業が提供する体験プログラムの参加団体を募集しています。以下にその主なプログラムの内容を紹介します:
1.
おいしい!野菜チャレンジ(協働企業:カゴメ株式会社)
野菜との触れ合いを通じて食育を楽しむプログラムです。子どもたちは「見る」「味わう」といった体験を通じて、野菜への理解を深めます。
詳細は
こちら
2.
未来の水を守れ!水と未来ワクワク大作戦(協働企業:クリタグループ)
水の重要性を学ぶため、クイズや実験を通じて楽しく学びます。
詳細は
こちら
3.
スミセイアフタースクールプロジェクト(協働企業:住友生命相互保険株式会社)
子どもたちが「いのち」「健康」「未来」について楽しく学ぶプログラムを提供します。
詳細は
こちら
4.
感動体験プログラム(協働企業:ソニーグループ株式会社)
ソニーの技術やエンターテインメントを用いて、子どもたちの創造性を育てます。
詳細は
こちら
5.
未来の道を発見するプロジェクト(協働企業:ビー・エム・ダブリュー株式会社)
車をテーマにした体験で、未来観や技術を学びます。
詳細は
こちら
6.
食育プロジェクト(協働企業:不二製油株式会社)
世界の食糧問題を考え、食の大切さを学べるプログラムです。
詳細は
こちら
7.
夢のプランニングLABO(協働企業:株式会社三井住友フィナンシャルグループ)
お金や経済について学ぶ体験型プログラムです。
詳細は
こちら
結論
放課後NPOアフタースクールは、全国の子どもたちに平等な体験機会を提供するための積極的なアプローチを続けています。多くの企業と協力し、家庭の経済状況や地域に関係なく、すべての子どもたちが豊かな体験を通じて成長できるよう、社会全体で支援していく必要があります。詳しくは、
公式ウェブサイトをご覧ください。