千葉商大のRE100挑戦
2024-07-10 12:27:28

千葉商科大学「自然エネルギー100%大学」再挑戦!目標達成に向けた取り組みと課題

千葉商科大学、「自然エネルギー100%大学」再挑戦!目標達成に向けた取り組みと課題



千葉商科大学は、2017年11月よりキャンパス全体のエネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの利用を目指し、「自然エネルギー100%大学」を目指した取り組みをスタートしました。

2019年1月末には、電気消費量に関する100%達成(RE100大学)を達成。2024年3月末時点でも、電気消費量における自然エネルギー比率は120.2%と、目標を上回っています。

しかし、2024年3月末を目標としていた「総消費エネルギー(電気+ガス)に関する100%」の達成は、95.9%にとどまりました。これは、メガソーラー野田発電所におけるケーブル損壊被害(盗難)が3回発生したことが影響しています。

この問題を受けて、大学側は防犯対策を強化し、定期的なメンテナンスを実施することで、発電効率の向上を目指しています。さらに、今年4月に竣工した「千葉商科大学大木戸ソーラー発電所」が6月20日より送電を開始。これは、本学初のオフサイトコーポレートPPAを活用した営農型太陽光発電設備であり、自然エネルギー100%達成に向けた大きな一歩となることが期待されています。

「自然エネルギー100%大学」に向けた具体的な取り組み



千葉商科大学は、2014年から自然エネルギー100%大学を目指し、下記のような取り組みを進めてきました。

2014年4月:メガソーラー野田発電所で「太陽光発電事業」を開始
2014年9月:政策情報学部教授らの研究グループが「自然エネルギー100%大学」をめざすことを発表
2017年11月:自然エネルギー100%大学に向けた環境目標を大学として宣言
2018年3月:メガソーラー野田発電所の太陽光パネルを増設、市川キャンパスの全照明をLED化、EMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入
2019年1月:環境目標1「電気、すなわち消費電力に関する100%(RE100大学)」を達成
2019年2月:市川キャンパス内の10棟屋上に太陽光パネルを増設し、全量自家消費
2019年8月:電力調達も再エネ100%を導入。メガソーラー野田発電を主な調達先発電所として指定
2020年6月:環境目標2「総消費エネルギー(電気+ガス)に関する100%」を達成。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響を一部の期間で受けて達成したため、目標時期を2021年3月末から2024年3月末に再設定
* 2024年4月:千葉商科大学大木戸ソーラー発電所を竣工。想定発電量 約11万kWh(年間)

ケーブル盗難という新たな課題



目標達成に向けて着実に歩みを進めていた千葉商科大学ですが、ケーブル盗難という新たな社会問題に直面しました。この問題は、発電量の低下に繋がり、自然エネルギー100%達成への大きな障害となっています。

大学側は、防犯対策の強化とともに、効率的な発電システムの構築や運営、そして地域との連携強化など、多角的な取り組みを進めています。

脱炭素社会の実現に向けた取り組み



千葉商科大学は、自然エネルギー100%大学を目指した取り組みを通じて、環境問題への意識向上、そして持続可能な社会の実現に向けた貢献を続けています。

大学は、今後も再生可能エネルギーの利用拡大、エネルギー効率の向上、そして地域社会との連携を強化することで、脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいくと宣言しています。

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