Sapeetとディ・アイ・システム、AI研修ソリューションを共同展開
日本の人材育成の現場に新たな風が吹いています。株式会社Sapeetと株式会社ディ・アイ・システムが共に手を携え、対人コミュニケーション業務に特化したAIを活用したロールプレイング型研修ソリューションの開発を開始しました。これにより、営業、接客、カスタマーサポートなどの業務に携わる人材の育成が大きく前進しそうです。
背景と目的
両社は、最近の人材不足や育成のスピードに対するニーズを敏感に捉え、現場で成果を上げる人材育成のあり方を追求。Sapeetの高精度な対話型AI技術と、ディ・アイ・システムの豊富な実践的育成ノウハウを掛け合わせ、業種や職種に応じた実務課題を解決するためのシナリオを設計します。これにより、学びながらも即戦力となる人材を育成することが可能になります。
研修の実施方法
新たに開発した「カルティ ロープレ」は、対話型AIアバターとやり取りをしながら、現実に即したシナリオでトレーニングが行えます。受講者は自分のペースで練習を重ね、必要なスキルを短期間で習得することが可能です。評価には、経験豊富なベテランが持つ知見も組み込まれており、受講者は自己の進捗を客観的に確認しながら学ぶことができます。
訓練は場所を選ばないため、どんな環境でも継続的な学びが支援されるのも大きな魅力です。
学習の定着を促進する仕組み
ディ・アイ・システムは、業務目標や成果指標に基づいた研修シナリオを提案し、研修効果を最大限引き出します。AIによる自動評価だけでなく、指導者からの適切なフィードバックや個別目標の設定、定期的な振り返り仕組みも組み合わせることで、学習内容の定着と実務への応用をしっかりと支援します。
初期段階の成果と今後の展望
2025年2月から一部の企業で試験的にロープレ研修を実施した結果、受講者からは「自分の弱点を把握できた」「即戦力に近づけた」といった声が寄せられています。このソリューションが実際の業務成果と結びつく手応えを得ており、今後、一層の拡充を目指して準備が進められています。
導入は段階的で、初期のスモールスタートが可能。1~3ヶ月の簡易検証を通じて成果を見極めてから、全社導入を検討することもできます。今後、導入先の業種や課題に合ったトレーニングシナリオの拡張を図り、多様な分野でのスキル標準化と現場力向上を実現していきます。
まとめ
Sapeetとディ・アイ・システムは、AI技術と人間の能力を融合させ、新たな人材育成モデルを創出し、実践力と成果に直結する研修のスタンダードを作り上げています。教育の未来がどのように進展するのか、今後の両社の展開に注目です。