日本ラッドが手がける「PEV」
日本ラッド株式会社(本社:東京都港区)が新たに開発した高速アプリケーション実行前検証エンジン「Pre Execute Verification(PEV)」は、特に自動車を含む各種デバイスにおけるセキュリティ対策に新たな光を当てています。アプリケーションの正当性を確認する機能を持ち、ソフトウェアによる機能更新が常態化するSDV(Software Defined Vehicle)時代に対応する画期的な技術です。
SDV時代のセキュリティニーズ
最近、自動車業界ではソフトウェアが定義する機能が増えてきています。これにより、ハードウェア中心の従来の設計から、より柔軟性のあるソフトウェア中心の設計へと移行しています。しかし、この進展には新たなセキュリティリスクも伴います。製品がインターネットに接続されることで不正なソフトウェアの侵入や改ざんリスクが高まっており、そのための防御策が求められています。
PEVの開発は、このような背景から生まれました。PEVは、OS起動後に実行されるアプリケーションやライブラリの正当性を検証することに特化しており、製品の利用中や更新後における継続的なセキュリティチェックを可能にします。
PEVの基本機能
PEVは、高速な検証エンジンを搭載しており、実行前にアプリケーションとライブラリの正真性を確認します。主な特徴は以下の通りです:
1.
アプリケーションおよびライブラリの正当性確認:実行前に詳細な検証を行います。
2.
インタープリタやサービスの検証:様々なプログラムに対応できる柔軟性を持っています。
3.
軽負荷な運用:高速な検証を実現し、機器の負荷を抑えます。
4.
秘匿化技術による攻撃耐性向上:検証の仕組み自体の隠蔽が攻撃面を狭めます。
5.
アプリ更新にも対応:変更後のライブラリやアプリケーションに対しても検証を行います。
6.
クラウド資源の連携:開発段階から評価までサポートします。
7.
LinuxおよびAndroid対応:特に人気のプラットフォームをターゲットに。
ますます重要なセキュリティ対策
最近、自動車業界では国連の規則に沿ったサイバーセキュリティ基準が求められています。PEVはこれらの要求を満たすために設計されており、組込み機器やエッジデバイスのセキュリティ対策を強化する手助けとなります。また、欧州においても2027年からデジタル要素を含む製品に対するサイバーセキュリティ基準が義務付けられ、PEVの重要性は増しています。
今後の展開
日本ラッドは、PEVを車載システムを含む多岐にわたる分野に展開していく考えです。評価は現在、LinuxとAndroid(Kernel 5.13以降)に対応しており、評価契約を結んだ顧客には無償で提供されます。この新たな技術は、未来のサイバーセキュリティ対策を進化させるものと期待されています。
会社概要
日本ラッド株式会社は1971年に設立され、これまで55年にわたりソフトウェア開発およびシステムインテグレーションを主な事業として 제공しています。最近ではAIやIoT技術を駆使し、製造業に特化したDX推進を見据えた事業展開を行っており、今後も新技術の開発に注力する予定です。
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