cottaの新たな収益化戦略
製菓材料を取り扱うECサイト「cotta」は、EコマーステクノロジーのリーダーであるRoktと提携し、収益化の新しいモデルを構築しました。この取り組みの中心には、購入完了後に表示される「サンクスページ」が位置しています。Roktが提供する「Rokt Thanks」を導入することで、ユーザー毎に最適化された広告を自然に表示することが可能となり、従来の収益モデルに依存しない新たな収益源を開発しました。
Eコマースの厳しい現実
近年、EC市場は新規顧客獲得コストの高騰や物流費の増加、インフレの影響を受けています。cottaでもこれらの課題を認識し、単なる物販にとどまらないマネタイズ手法の導入を決意しました。一般的に、ECサイトでは購入後のページは余剰と捉えられがちですが、cottaはこのページを活用することで、顧客体験を損なうことなく新たな可能性を探求しました。
Roktへのスピーディな移行
製品の導入は驚くほど早く、実装までの期間はわずか14日でした。cottaのチームは、Roktからの他社の成功事例を参考にしつつ、社内の法務部門とも連携して体制を整えました。サンクスページに表示されるオファーは、まるで自然な流れでユーザーに提案されるため、ブランドのイメージを損なうことなく収益を得ることができています。
新たな収益源とその活用
「Rokt Thanks」の導入後、cottaは一般顧客から法人顧客まで広いユーザー層に向けた新たなマネタイズ手段を確立しました。サンクスページで表示される広告は、関連性が高く、ユーザーの体験を向上させています。この新たな収益は、マーケティングやサービス向上のための再投資に回され、cottaの持続的な成長を支える重要な要素となっています。
取締役のコメント
cotta取締役の黒須則彦氏は、「Rokt Thanksの導入はユーザーとしての体験に基づいており、スムーズに進められました。サービス全体の印象を損なうことなく収益を得られ、その収益を次の挑戦に活用できる点も大きなメリットです」と語ります。今後もさらなる活用を模索していく意向を示しています。
Roktの役割
Roktの日本代表である三島健氏は、専門性の高い商品を扱うcottaでの導入がRoktの価値を体現する好例としており、「広告収益の新しい収益基盤を築かれた姿には大きな学びがありました」と述べました。今後もデータ活用とオファーマッチング精度の向上に取り組んでいく方針です。
cottaとRoktの今後
cottaは、2007年に設立された日本国内最大級の製菓・製パン専門サイトです。幅広い商品数と旬なトレンドを提供し、製菓業界の大手プラットフォームとなっています。Roktとの提携により、新たな収益源を確立し、今後の事業成長に向けた大きな一歩を踏み出したcottaの今後の展開が楽しみです。