移動式瞑想室『(MU)ROOM Ride』が健康経営支援に挑む
現代社会において、メンタルヘルスの重要性が増しています。特にストレスが多いビジネス環境では、マインドフルネスの導入が各企業で進められている中、注目を集めているのが移動式瞑想室『(MU)ROOM Ride』です。これは、株式会社Chicabiと一般社団法人関西イノベーションセンターによって開発され、2024年9月から10月にかけて東京の大手町や日本橋で実証実験が行われます。
このプロジェクトは、三菱地所と三井不動産の健康経営支援サービスとの連携を含んでおり、テナント企業のワーカーに向けたメンタルヘルス対策としての効果が検証されます。この取り組みでは、ワーカーたちへの瞑想体験が計画されており、ストレスの軽減や心の安定を促進することが期待されています。
(MU)ROOM Rideとは
『(MU)ROOM Ride』は、株式会社パナソニックが開発したマインドフルネスアクティビティを提供するソリューションを応用した、トラック型の移動式瞑想室です。室内では、極微細ミストや照明の調光、空間音響、アロマなど、さまざまなテクノロジーを駆使し、利用者が瞑想状態に入りやすい環境を整備します。さらに、胸につけた計測器が心拍数や呼吸数を測定し、瞑想の達成感を数字で可視化する「瞑想スコア」も用意されています。
このような多面的なアプローチにより、初心者でも簡単にマインドフルネスを体験できるよう設計されています。
背景と展開
近年、企業においてもメンタルヘルスが重視される中で、マインドフルネスはその有効な手法としてますます注目を浴びています。特にアメリカのIT企業をはじめ、多くの大手企業が社員の心身の健康を保持するためにマインドフルネスを導入し、その効果を実感しています。
Chicabiと関西イノベーションセンターも、マインドフルネスのニーズ発掘や事業化の可能性を探るため、実証実験を進めてきました。2023年には、オフィスワーカーや旅行客を対象にしたBtoCサービスの検証を行い、さらに2024年には行政職員向けのBtoGサービスも計画しています。
三菱地所と三井不動産の連携
特に注目すべきは、三菱地所のシェアリング休養室「とまり木」および三井不動産が運営する健康経営支援プラットフォーム「&well」との強力な連携です。この連携により、より多くのワーカーにとって参加しやすいイベントの提供が期待されています。
三菱地所「とまり木」
「とまり木」は、企業間のシェア型休養サービスで、ビジネスパーソンが簡単にリフレッシュできる環境を提供しています。体調不良時の休養だけでなく、日常的な生産性向上に貢献するメニューを取り揃え、既に多くの利用者を得ています。
三井不動産「&well」
「&well」は企業の健康経営を支援するために開発されたソリューションであり、従業員向けには楽しさを重視したサービスを展開しています。企業内での健康経営の課題を解決するためのサポートも行っています。
実証実験の詳細
この実証実験は、三菱地所と三井不動産の両社との連携によって進められ、具体的な日程と場所が決まっています。
- - 三菱地所「とまり木」連携: 2024年9月2日から9月13日まで、大手町で実施(料金:30分2,200円)
- - 三井不動産日本橋エリア実施: 2024年9月17日から9月27日まで、日本橋で実施(料金:30分2,200円)
- - WELLNESS WEEK in 日本橋: 2024年10月10日、日本橋で特別イベントを実施(同様の料金)
このようなイベントを通じて、メンタルヘルス支援における『(MU)ROOM Ride』の有用性が実証され、ビジネスパーソンの生活をより快適にすることが目指されています。
予約方法
『(MU)ROOM Ride』の予約は、公式ウェブサイトから行うことができます。興味のある方はぜひ参加してみてください。
この取り組みは、ただの瞑想体験ではなく、ビジネスパーソンにとって新しいリフレッシュの形を提案するものです。メンタルヘルスに配慮した環境づくりが進む中、今後の展開にも期待が高まります。