モビリティ×AIで新たなインフラ管理を目指す
株式会社Essenが豊田市との協業により、2028年2月3日から「車載用赤外線センサーとAIを使った水道管漏水判定」の実証実験を開始します。この実験は、豊田市上下水道局との連携のもと、社会インフラの老朽化に取り組む重要な一歩です。
背景:インフラ老朽化の課題とは?
高度成長期に整備された日本の水道管は、年々老朽化が進んでいます。そのため、法定耐用年数を超えた管路の更新や、熟練技術者の不足といった問題が深刻化しています。これまでの方法では、全数調査による管理が求められていましたが、広範なインフラを効率的に維持するためには、より効果的な技術が必要です。こうした状況を背景に、Essenの実証実験が始まります。
実証実験の詳細
本実験では、Essenの車両に搭載された高精度の赤外線センサーを使用し、通常の走行速度で路面温度データを収集します。AIがそのデータを解析し、地下に埋設された水道管の漏水を判定します。この技術により、早期にリスクを捉え、迅速な対応が期待されます。
Essenの新たなアプローチ
Essenは、モビリティを利用したデータ解析技術に特化した企業です。これまでも「WithDrive」を通じて、車両から得られる移動データや人流データを広告価値として可視化してきました。今回はその技術をインフラ保全の分野に応用します。
役割分担
豊田市は上下水道に関するデータの提供、AIによる判定結果の確認、実証実験の進捗管理を担当します。一方、Essenは路面温度を測定する機材の準備やデータの解析、判定精度の向上に注力します。
代表取締役 橘 健吾のコメント
「当社はモビリティのデータを活用し、社会インフラ管理の新たなスタンダードを構築することに挑戦しています。今回の実証実験を通じて『見えないリスク』を可視化し、安全で持続可能な都市づくりに貢献していく所存です。」
株式会社Essenの概要
株式会社Essenは、2021年に設立され、地域モビリティを活用した社会インフラ維持管理ソリューションおよびモビリティ広告事業を展開しています。日常的な行動をデータとして価値化し、さまざまな分野で新たな未来を描くことを目指しています。これからの社会課題にデータ技術でアプローチするその姿勢から目が離せません。
Essenの注目すべき取り組みは、環境に配慮しつつ、先進的な技術を駆使してインフラの維持管理を支援することです。これにより、農業や産業など様々な分野への応用が期待されています。この実証実験が成功裏に進行することで、地域住民にとってもより安全で快適な生活環境の構築につながることが望まれます。