日本香堂グループ、450年の歴史を背景に新プロジェクト始動
日本香堂ホールディングスが、460年以上の歴史を誇る香りの名跡「香十」を受け継ぎ、2025年4月8日から始まる「450プロジェクト“聞く〜awake your spirit〜”」が発表されました。これは、香りを通じて新たな感覚を探求し、心の深みを磨くことを目的としたプロジェクトです。
「450プロジェクト」の拳
本プロジェクトは、過去、現在、未来の3つの視点から「今までを聞く」「今を聞く」「これからを聞く」をテーマにした新商品やプロジェクトが展開されます。物質的な豊かさだけにとどまらず、精神的な価値や心の充足が求められる今、香りがもたらす内面的な体験が重視されています。
新スローガンとステイトメントの発表
新たに設定されたスローガン「香りと旅する日本香堂グループ」は、香りが持つ力で人々を結びつけ、新しい旅へと誘います。また、ステイトメントには「香りは人に安らぎや刺激を与え、多くの人にとって居場所となる」ことが謳われており、香りの価値が強調されています。
新商品とイベント
プロジェクトの第一弾として書籍『日本の香』がリリースされ、1500年来の日本の香文化を様々な視点から紹介。また、香十が発売する銘名香『羅國しらべ』や、平安時代の香りを再現した「六種の薫物」も新たにラインアップされます。
さらに、「羅國 暁霞」や「高井十右衛門」など、香木を使用した新製品も登場。日本酒とのコラボレーションによる独自の香りを提供し、香道の深い魅力を再認識させることを目指しています。
改革の展望とインバウンド施策
また、450年を迎えるにあたり、新たにリニューアルした日本の香文化体験スペース『座香十』が鎌倉にオープン。これにより、国際的な観光客向けの香体験も拡充され、多くの人に日本の香り文化を体験してもらう機会が提供されます。
香り博の開催
昨年から続く「香り博」は、2025年4月から5月にかけて、東京と京都の3つの店舗で開催されます。このイベントでは、香体験のワークショップやスタンプラリーを通じて、日本の香り文化を広く披露する機会が設けられます。
450年に向けて
450年祝賀のメッセージにおいて、これまで支えてくれた皆様への感謝が述べられ、日本の香文化を国内外に広める取り組みが強調されました。新たな挑戦が始まった日本香堂グループの未来に期待が寄せられています。
日本香堂は、香りを「聞く」ことで心の中を豊かにし、時空を超えた感覚の旅を提供していくことを目指しています。