イノベーション戦略策定事業成果発表会
一般財団法人機械システム振興協会が主催する「令和4年度イノベーション戦略策定事業成果発表会」が、2023年6月21日(水)にオンラインで開催されます。本イベントでは、技術革新の最前線を行く三者がそれぞれのプロジェクトについて発表し、参加者との質疑応答の時間も用意されています。
開催趣旨と背景
現在の日本や世界は、AIや5Gの推進、サービスの機械化・ロボット化、そしてデジタルトランスフォーメーションといった技術革新の波に乗っています。さらに、カーボンニュートラルの実現に向けた努力も進められており、これにより社会と経済は深い変革期を迎えています。このような状況下で、新しい技術やシステムを社会に導入することが求められており、単に技術を追求するだけでなく、経済社会の変革にも目を向けたイノベーション戦略の策定が不可欠と考えられています。
機械システム振興協会は、平成26年度からイノベーション戦略策定事業を実施し、業界関係者と共に具体的な革新策を練り上げてきました。
発表予定のプロジェクト
本発表会では、以下の三つのプロジェクトが中心に取り上げられます:
1.
光無線給電による小型移動機器向けシステムの市場開拓
プロジェクトリーダー:宮本智之(東京工業大学准教授)
このプロジェクトでは、資源制約を考慮した既存給電システムの課題を克服し、光無線給電に対する一般的な理解を深めることを目指しています。これにより新たな物流システムの確立が期待されています。
2.
ロボットのミッション型性能評価プロセスの仕組み化
プロジェクトリーダー:佐藤徳孝(名古屋工業大学助教)
土砂災害対応をテーマにしたこのプロジェクトでは、様々なロボットを対象とした性能評価試験の確立を目指します。今後、他の分野にも発展することが期待されています。
3.
環境対応型新鋳鉄鋳造機械システム
プロジェクトリーダー:平塚貞人(岩手大学教授)
このシステムは、鋳造サイクルの短縮やCO2排出の削減を図り、鋳造業の常識を覆す革新を目指しています。高強度の材料を用いることで軽量化やコスト削減を実現できるとされています。
参加のご案内
発表後には、参加者からの質問に対して各プロジェクトリーダーが直接回答するセッションもあり、参加者は最新のイノベーション戦略を体感する貴重な機会となります。参加費は無料で、事前登録が必要です。参加希望者は、公式ウェブサイトから登録を行ってください。
詳細情報と申し込みはこちら
結論
本発表会は、イノベーションの促進と新しい技術の紹介を目的としており、産業界の皆様にとって大いに役立つ内容となることでしょう。今後も機械システム振興協会は、機械産業の革新を推進し、豊かな社会の実現に貢献していくことを約束します。