社長業の真実とは？今の起業家が語る生の声と魅力

最近、社長という職業に対するイメージが変わりつつあります。従来の「孤独で責任が重い」という見方を覆す新しい考え方が生まれています。起業家機構「EO Osaka」が実施したアンケートでは、全国の起業家255人が「社長としての魅力」を語りました。そこで見えてきたのは、社長業の本当の喜びとその価値観です。

調査の概要

この調査は、2025年3月1日から3月25日の間で行われ、全国の起業家を対象にGoogleフォームを利用した匿名の自由記述式アンケートとして実施されました。起業家機構は、起業家同士のネットワークを形成し、成長を促すことを目的としています。

社長業の魅力

1. 社長としての喜び

「社長になってよかった」と感じる瞬間は、社員の成長を実感した時や新たな挑戦を共有できた時です。多くの経営者は、お金や自由を超えた喜びが仲間と未来を共に築くことにあると述べています。彼らは、経営の楽しさを「一緒に味わう未来」と位置づけ、それが仕事の原動力になっているようです。

2. 「社長」という生き方の選択

興味深いことに、約90%の起業家が「もう一度生まれても社長を選ぶ」と答えています。孤独や責任の重さを抱えながらも、それを選ぶ理由には、仲間との絆や自分自身の成長を喜ぶ姿勢があるようです。経営者は“挑戦”を重視し、その中で得られる経験を自身の成長につなげています。

自由の価値

3. 手に入れた自由

起業家たちは、最初に手に入れた自由として「時間の自由」を挙げており、次いで「お金」と「人間関係の自由」も重要視しています。自分の意思で「誰と、どう働くか」を選べることが、彼らにとって大きな価値となっているようです。

4. 成長と学び

また、「最強の自己投資」として多くの経営者が「旅」や「読書」「コミュニティに参加すること」を挙げています。外との接点を重視する姿勢が、経営者としての成長に繋がっていることが分かります。彼らは「動きながら学ぶ」ことを大切にし、日常的に自己投資を行っています。

経営者の価値観

5. 大切な価値観

社長が大切にしている価値観は、挑戦や誠実さ、スピード、そして仲間との関係です。数字や実績の背後にある「どのように経営に向き合うか」が問われる時代が訪れています。

6. 孤独との向き合い方

「社長は孤独か？」という問いには、「選べる環境がある」との意見が多く、孤独を克服するためのネットワークの重要性が浮かび上がります。EOなどの組織が経営者同士のサポートとして機能しており、孤独感を軽減しています。

未来へ向けて

7. 生まれ変わっても社長に

厳しさを含めた社長業にはやりがいがあり、90%以上が再び社長を選びたいと答える結果になりました。この調査から学ぶべきは、社長業の本質には挑戦や仲間とのつながりがあり、共に成長を目指す姿勢が見受けられました。かつての「24時間戦う社長」の姿から、より柔軟で自分らしい働き方へとシフトしている実態が浮かび上がります。

会社の紹介

EO（Entrepreneurs' Organization）は、1987年に設立された起業家のネットワークで、現在は86か国に展開し、約18,800名のメンバーが所属しています。日本国内にも17チャプターがあり、EO Osakaは関西を中心に活動しています。彼らの目的は、起業家が成長し、ネットワークを広げ、それぞれのビジネスを発展させることです。

イベント情報

EO Osakaは、2025年6月21日、コングレコンベンションセンターで「Japan Learning Summit 2025」を開催します。このイベントは学びと挑戦がテーマで、基調講演やセッション、ピッチコンテストなども行われます。また、世界学生起業家アワードGSEAも6月22日に万博会場で開催予定です。詳細はEOの公式サイトをチェックしてください。