BioFreedom™の特長
2017-10-06 14:00:28
新たな薬剤コーテッドステント「BioFreedom™」登場!高出血リスク患者も安心の治療選択肢
新しい時代のステント治療を変える「BioFreedom™」
カーディナルヘルスジャパンが新製品を発表
カーディナルヘルスジャパンは、心疾患患者に向けた新しいステント「BioFreedom™」を発表しました。高出血リスクを持つ経皮的冠動脈介入(PCI)患者に最適な選択肢を提供することを目的としています。
BioFreedom™の革新性
「BioFreedom™」は、ポリマーを使用せず、選択的に微細な粗面構造を施したステントに有効な薬剤であるバイオリムスA9™を塗布することで、再狭窄のリスクを抑える工夫がされています。この設計により、従来のベアメタルステント(BMS)の安全性を保持しつつ、薬剤溶出ステント(DES)の有効性を兼ね備えています。
臨床試験の成果
国内では12施設で行われた臨床試験では、高出血リスクを有する患者140名に対し、1か月間の二剤抗血小板療法(DAPT)が適用されました。その結果、心臓死及びステント血栓症の発生率は0%という素晴らしい成果を収めました。また、ヨーロッパで実施されたLEADERS FREE試験でも、最短のDAPT期間の条件下で有効性と安全性の両方で従来の治療法を上回る結果が示されました。
心疾患治療の背景
日本では心疾患が三大疾病の一つとして位置付けられ、狭心症や心筋梗塞は患者数が増加しています。特に高齢者においては、複数の病状を抱える患者が多く、個別のリスクバランスを考慮した治療法が必要です。特に、出血性リスクが高い患者にとって、DAPTの長し過ぎは出血性合併症のリスクを引き起こします。この課題に対処するために、BioFreedom™はDAPTの期間調整を可能にします。
ステント治療の進化
従来のDESはポリマーが血中に残るため、ステント血栓症のリスクが懸念されていましたが、BioFreedom™はそのリスクを軽減します。これにより、患者さんにより安全な治療を提供することが可能となりました。近年、心疾患治療における根本的な治療法として、ステント技術の進化は医療界における重要なトピックです。
カーディナルヘルスの医療への貢献
カーディナルヘルスは、世界60か国に展開する医療サービス企業であり、患者の状態に合わせた多様なソリューションを提供しています。新たに登場したBioFreedom™は、この企業の革新的な研究開発によって生まれた成果の一つです。医療従事者だけでなく、患者の皆様にもメリットをもたらすことが期待されます。
結論
新たに発売された「BioFreedom™」は、高出血リスク患者におけるPCI治療において重要な選択肢となることが期待されます。その独自の設計と臨床試験で得られた成果によって、心疾患治療に新たな道を示すでしょう。今後の展開が楽しみです。
会社情報
- 会社名
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Cardinal Health Japan合同会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3-7-1
- 電話番号
-
03-4540-0500