老後の暮らしを見直す、終活とリノベーションに関する調査結果

老後の住まいに関する調査結果

近年、終活というテーマが重要度を増しています。特に60歳以上の方々においては、残りの人生を後悔なく過ごすための準備が求められています。大阪を拠点とする『スクールバス空間設計株式会社』が行った調査によると、終活を考える人が増えてきていることが明らかになりました。調査は2024年に実施され、1,015人の高齢者からの回答が集められました。

終活を考えるきっかけ

調査結果の第一印象として、約40%の回答者がすでに終活を始めるか検討中だと言います。その内容には、断捨離（61.8%）、相続や経済関連（52.8%）、住まいの改修（30.5%）が多く挙げられました。特に、断捨離を計画している人が多いのは、遺された家族への負担を軽減したいという考えが背景にあるようです。

現住まいに対する意識

一方で現在の住宅環境に対する満足度はどうでしょうか。調査によると、住み慣れた家に強い愛着を抱く一方で、およそ30%が住みにくさを感じているとの結果が出ています。理由としては、使わない部屋が増えたこと（44%）、掃除や家事の負担（42.8%）、温度管理の難しさ（41.6%）、階段の昇降が辛い（41%）という声がありました。

住み続ける理由

それでも実に81.2%もの回答者が現在の住居に住み続ける意向を示しました。具体的な理由には、「住み慣れているから」といった定番の理由や、「自分のペースで生活したいから」との回答が多く寄せられました。このことから、現在の住居への愛着が強いことが伺えます。

リノベーションの考え

現在、自宅のリノベーションを考える方も約25%と高い数字になっています。多くの方が「これからのライフスタイルに合った住まいにしたい」との希望を持っており、具体的にはトイレや浴室の改修（46.2%）、バリアフリー化（43.2%）を考えているようです。特に古い設備を改善したい意見が多く見受けられました。