日機装とアンモニア燃料
2024-10-02 05:04:16

日機装のグループ会社がアンモニア燃料供給システムの設計承認を獲得し脱炭素化に貢献

日機装がアンモニア燃料供給システムの設計承認を取得



日機装株式会社(東京都渋谷区)は、アンモニア燃料船向けの燃料供給システムに関して、連結子会社であるClean Energy & Industrial Gasesグループ(CE&IGグループ)がアメリカ船級協会(ABS)による基本設計承認(AiP)を受けたことを発表しました。この承認により、海事業界における温室効果ガス(GHG)削減に向けた新たな一歩が踏み出されました。

安全性と高効率を両立したシステム



今回のアンモニア燃料供給システムは、高効率のポンプを基盤とした制御システムを特色としており、商船などに搭載されます。特に注目すべきは、アンモニアの漏れや外部への排出を最小限に抑えるための安全基準が設けられている点です。これにより、運用中の安全が確保されるだけでなく、環境への配慮もなされています。

国際海事機関(IMO)は、2023年7月に行われた第80回海洋環境保護委員会にて、「2023年IMO GHG削減戦略」を採択し、2023年8月の時点でGHG排出の「2050年頃までにゼロ」という新しい目標が掲げられました。このような背景の中で、アンモニアはCO2を排出しない燃料として海運業界で注目され、潜在能力が期待されています。

業界のデカロニゼーションを牽引



CE&IGグループはこれまで、LNG燃料船の燃料供給システムを多数提供し、その技術とノウハウを蓄積してきました。今回のAiP取得は、彼らの専門性が証明されたことを意味し、今後はこのアンモニア燃料供給システムの開発を進めることで、海運業界の脱炭素化に向けた取り組みをさらに加速させていく考えです。

日機装グループは、アンモニアの生産からその貯蔵、輸送、消費に至るまで、全てのサプライチェーンを支援。顧客が安全に利用できるよう努め、GHG排出削減に寄与する所存です。

CE&IGグループの概要と日機装の歴史



CE&IGグループは、クリーンエネルギーおよび産業ガス市場向けに、極低温機器や関連技術を提供する企業です。世界22カ国に1,600人を超える従業員を抱え、極低温ポンプの製造において70年以上の歴史を持っています。また、日機装は創業以来、業界をリードし続け、さまざまな技術や製品によって社会課題の解決に貢献してきました。エネルギー、メディカル、航空宇宙など、様々な分野で新たな市場を開拓し続けています。

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日機装の本社は東京都渋谷区恵比寿で、1953年に設立以来、社会変化に敏感に反応し、技術面でも常に先駆けた存在となっています。代表取締役社長は甲斐敏彦氏で、企業の理念は「技術で世界を変えること」です。日機装は今後も、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していきます。


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会社情報

会社名
日機装株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
電話番号
03-3443-3711

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