古代博物館の新技術
2025-12-26 12:38:26

聴覚障がい者向けスマートグラスツアーが古代オリエント博物館で始まる

古代オリエント博物館での新たな試み



2026年1月12日、東京都豊島区にある古代オリエント博物館で、最新の聴覚バリアフリーツアーが開催される。これは、monoAI technology株式会社が開発したスマートグラスを用いたプロジェクトで、特に聴覚障がい者向けにカスタマイズされた内容となっている。この取り組みは、東京都が推進する「令和7年度スマートサービス展開支援事業」の一環として実施されるもので、技術を活用して都民の生活の質を向上させることを目的としている。

技術の背景



近年、障がい者に対する合理的な配慮が法律で義務化され、博物館でもすべての人に公平な文化芸術体験を提供することが求められている。古代オリエント博物館では、視覚的な体験と解説を同時に楽しめるよう、スマートグラスを導入した。従来の方法では、手話通訳や紙の解説資料が使用されていたが、これらだと展示物から目が離れがちという課題があった。

スマートグラスの利点



新たに導入されるスマートグラス「XREAL Air 2 Ultra」は、研究員の解説をリアルタイムで字幕として表示できる機能を持っている。参加者は、展示物を見つつ、視界に浮かび上がる文字情報で詳細を確認できる。また、感情表現フォントにより、話し手の声のトーンやニュアンスも文字の形状で表現されるため、より深いコミュニケーション体験が実現する。

イベントの詳細



このイベントは、博物館内の「見どころトーク」として行われ、館長の津村眞輝子氏が開催する。参加者は、最古の文明に触れながら、ビジュアルと聴覚の両方で豊かな体験ができる。具体的な内容は、14時から30分間にわたり行われ、定員は5組で入館料に含まれているため、事前の申し込みは不要だ。聴覚に障がいのある方であれば、誰でも参加できるので、多くの方にこの機会を利用してもらいたい。

未来の博物館を体感



今回の取り組みは、博物館のデジタルトランスフォーメーションを推進するだけでなく、さらなるバリアフリー化へ向けた第一歩となる。文化と最新技術が融合したこのイベントを通じて、未来の博物館の姿を楽しんでほしい。詳細な情報は、公式リンクから確認できる。

古代オリエント博物館は、最新の技術と古代の文化を結びつけることで、すべての人に開かれた博物館を目指している。この一時的なイベントは、技術革新がいかにして文化体験を豊かにし、より多くの人にその魅力を届けることができるかを示す良い例である。


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会社情報

会社名
monoAI technology株式会社
住所
東京都渋谷区桜丘町1番2号 渋谷サクラステージ セントラルビル15階
電話番号

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