4月貿易コンテナ貨物、主要6港で前年比3.5%増 - 輸出は1.3%増、輸入は5.7%増
主要6港のコンテナ貨物、4月には前年比3.5%増
国土交通省が発表した港湾統計速報によると、令和6年4月における主要6港(東京港、川崎港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港)の外国貿易貨物のコンテナ個数は、前年同月比3.5%増の1,176,560TEUとなりました。
内訳は輸出が589,382TEU(前年同月比1.3%増)、輸入が587,178TEU(前年同月比5.7%増)となっており、輸入の伸びが目立ちます。
この統計速報は、主要6港における外国貿易貨物のコンテナ個数の速報値であり、詳細な分析には、国土交通省が公表する「港湾統計速報」を参照する必要があります。
なお、この速報の統計数値を他の媒体に転載する際には、「港湾統計速報」による旨を明記するよう、国土交通省は呼びかけています。
輸入の増加がコンテナ貨物全体の伸びを牽引
4月のコンテナ貨物増加の要因として、輸入の増加が挙げられます。輸入は前年同月比5.7%増と、輸出の1.3%増を大きく上回っています。この要因としては、世界的なサプライチェーンの混乱が徐々に解消されつつあることや、日本国内の需要回復が挙げられます。
一方で、輸出は1.3%増と、輸入に比べて伸びが鈍化しています。これは、世界経済の減速や、円高による輸出競争力の低下などが影響していると考えられます。
今後の見通し
今後のコンテナ貨物の動向は、世界経済の動向、為替レートの変動、サプライチェーンの状況など、様々な要因によって左右されます。
国土交通省は、今後も港湾統計速報を継続的に公表することで、日本の物流状況に関する情報を提供していきます。