ユナイテッドアローズのサステナビリティ活動「SARROWS」2023年度の進捗
株式会社ユナイテッドアローズ(以下、UA)は、2030年に向けたサステナビリティ活動「SARROWS」において、着実な進展を見せています。今回は、2023年4月から2024年3月までの活動報告をお届けします。
SARROWSとは
「SARROWS(サローズ)」は、UAが掲げるサステナビリティ活動の合言葉で、「Sustainability」の「S」と「ARROWS」の「A」を掛け合わせた造語です。2020年に定めた指針に基づき、2050年に向けた5つのテーマと16の重要課題を設定し、2022年にはそれをさらに具体化した3つの活動目標を定めました。それは「Circularity(循環するファッション)」、「Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)」、「Humanity(健やかに働く、暮らす)」の3つです。
Circularity(循環するファッション)の進展
「循環するファッション」を目指し、UAは繊維製品の廃棄率を大幅に削減し続けています。2022年度の0.3%から、2023年度には0.03%と目標に非常に近づいています。また、商品の廃棄率も前年の0.4%から0.08%へと改善が見られました。これは主に、プロパー消化率を高める努力と棚卸資産の管理が功を奏した結果です。
一方で、環境配慮商品の割合は前年比で減少しました(9.8%→7.6%)。このため、今後は素材使用の見直しを行う考えです。
Carbon Neutrality(カーボンニュートラルな世界へ)の取り組み
カーボンニュートラルに向けて、UAは2023年にCO2排出量の削減率を13.4%にまで向上させました(前年から6.1ポイント向上)。再生可能エネルギーの利用拡大も進んでおり、これは商業施設との連携による結果です。
さて、Scope3においての削減は思うように進まなかったため、オーガニック素材や再生可能素材の投入を推進する方針を打ち出しています。
Humanity(健やかに働く、暮らす)の向上
Hey、UAでは、従業員との関係性を向上させる施策にも力を注いでいます。行動規範同意書の取得率は48.2%から74.4%に大きく増加。従業員エンゲージメントの指標であるe NPSも改善し、-42.0と前年から16.4ポイント改善されました。これは、従業員意識調査の結果をもとに、人事施策を見直した成果でしょう。
2030年への道のり
UAは今後も、定めた3つの目標に向かって、詳細な活動を続けていく方針です。特に、環境配慮の面での整備や、従業員の働きやすい環境を作ることを重視しつつ、定期的に進捗を報告していくとしています。UAの「SARROWS」活動は、今後も私たちの環境づくりに貢献する未来を模索し続けます。これからの取り組みにも注目が集まります。
詳細な情報は、外部リリースや公式ウェブサイトにて随時更新される予定です。今後の展望と成果にも期待が寄せられています。