鼠ヶ関灯台100周年記念祭が行われました
2025年9月20日から22日の間、山形県鶴岡市に位置する鼠ヶ関灯台で「鼠ヶ関灯台100周年記念祭」が開催されました。このイベントは、灯台が点灯から100年を迎えるという重要な節目を祝うもので、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として地域の海の記憶を再発掘することを目的としています。
この灯台は、江戸時代から「避難港」として利用され、荒れた海から船を導く存在として人々の生活を支えてきました。今回の記念祭では、その長い歴史に敬意を表し、様々なプログラムが用意され、地域住民や訪問者が一体となって100年の歩みを振り返りました。
イベントの概要
イベントには約250名が参加し、鶴岡市や新潟県からの来訪者も多く、地元の人々とともに祝う機会が作られました。
オープニングセレモニー
初日は、鼠ヶ関灯台の前で地域の伝統文化を引き継ぐ「辨天太鼓子供会」による迫力ある演奏が行われ、参加者たちは子どもたちの活躍に目を奪われていました。残念ながら雨天による会場変更がありましたが、地域の方々の協力で温かい雰囲気の中で盛り上がりました。
リトリートプログラム
続くプログラムでは、灯台を見つめながら心身をリフレッシュする「灯台サウナ」や、海の音に癒される「オーシャンメディテーションカヤック」が開催されました。アクティビティの監修には、ヨガインストラクターの木村匠さんが参加し、参加者は新しいリトリート体験を楽しみました。初日は悪天候により一部中止となりましたが、参加者は灯台周辺の美環境で心を整える時間を持つことができました。
特別開放「灯台の瞳パノラマウォーク」
また、海上保安庁の協力のもと、灯台の特別開放が行われ、訪れる人々はその頂上からの景色に感動しました。初日は天候不良のため中止となったものの、後の日には150名以上が灯台に登頂し、海と灯台の歴史に触れた貴重な体験を享受しました。
展示「鼠ヶ関灯台展」
さらに、鼠ヶ関公民館および弁天茶屋では、灯台にまつわる思い出の写真や絵画が展示され、訪問者たちは地域の歴史を再認識する機会が提供されました。参加者の中には、灯台の周辺で遊んだ懐かしい思い出を語る方もおり、イベントは世代を問わず多くの人々の心をつかむものでした。
鼠ヶ関灯台について
鼠ヶ関灯台は、弁天島という小さな離島の上に建てられたコンクリート製の灯台で、その景観は地域の人々に愛されています。灯台は、漁民や航海者たちにとって重要な存在で、今もなお多くの人に記憶を刻んでいます。この記念祭は、灯台が地域の象徴として蓄積してきた思い出や文化を振り返り、未来に向けて新しい意味を見出す貴重な機会となりました。
まとめ
鼠ヶ関灯台利活用推進委員会では、今回のイベントを通じて灯台の価値を再認識し、地域とのつながりを深める取り組みが重要であることを改めて実感しました。次年度以降も、この灯台の魅力を広め、地域の活性化を図るための活動を続けていくでしょう。灯台の光が未来を照らすことを願い、今後のさらなる発展を期待しています。