S&JとJBSが提供する「ランサムウェア対応支援サービス」
昨今、企業のセキュリティに対するリスクが増す中、S&J株式会社と日本ビジネスシステムズ(JBS)が連携し、効果的な「ランサムウェア対応支援サービス」を提供開始しました。本サービスは、企業が直面するランサムウェアの脅威に対し、事前準備、診断、監視を三本柱とし、セキュリティ対策を包括的にサポートします。
ランサムウェアがもたらす影響
ランサムウェア攻撃は、業種や企業規模を問わず広がりを見せており、最近の調査では、平均的な被害額は約4.4億円に達しています。この攻撃に対する無関心や過信が問題視されており、多くの企業が最低限の対策に留まっています。特に熟練したセキュリティ人材が不足している現状では、攻撃手法の理解と適切な対応が困難になっています。そこで、S&JとJBSはこのサービスを通じて、企業のセキュリティ意識と対策の向上を図ります。
サービスの3つの柱
この支援サービスは以下の3つのメニューで構成されています。
1. ランサムウェア事前準備支援
このメニューでは、企業が実際にランサムウェア遭遇時のシミュレーションを通じて、対応フローを学べます。対応チームも自社のIT環境に基づいて「カルテ」と呼ばれる文書を作成し、潜在的なリスクを事前に可視化します。これにより、 セキュリティ事故発生時の迅速な対応が可能になります。
2. ランサムウェア診断
このサービスでは、最新の診断ツールを駆使して、クライアントやサーバーがランサムウェア攻撃の影響を受けていないか評価します。特に、狙われやすいActive Directory(AD)や関連端末の設定を調査し、脆弱性や不備を指摘する重要な役割を果たします。
3. ランサムウェア監視
最後のメニューでは、通常の監視サービスと異なり、特にADやクライアントを中心に重点的に監視が行われます。これにより、攻撃の兆候を早期に検出し、未然に障害の発生を防ぎます。運用はS&JとJBSのセキュリティアナリストが担当し、システムの挙動を継続的に分析します。
JBSとの協業
このサービスは、2023年の「JBS SOC」リリース以降、S&JとJBSによる二つ目の共同サービスです。JBSの持つクラウドセキュリティに関する深い知見と、S&Jの専門的なセキュリティ知識を融合することで、より高度なセキュリティ対応が実現されます。
価格と提供内容
各サービスは独立して利用することも可能で、価格は以下の通りです:
- - ランサムウェア事前準備支援:550,000円(税抜)
- - ランサムウェア診断:1,150,000円(税抜)〜 (PC台数等による)
- - ランサムウェア監視:初期費用1,200,000円(税抜)〜、月額費用1,300,000円(税抜)〜(ユーザー数による変動)
まとめ
S&Jは今後もJBSと協力し、さまざまなIT保守管理ニーズに応じたセキュリティ関連サービスの充実を図っていく方針です。企業が抱えるセキュリティリスクに対して、効果的な対策を提供するこの新サービスが、多くの企業のセキュリティ強化に寄与することを期待しています。