新雑誌『あーもんで!』創刊の意義
新型コロナウイルスの影響や気候の変動によって、私たちの「おうち時間」が増加しました。この新しい生活様式において、家族での自宅時間をどのように充実させるかのニーズはこれからも高まると考えられます。そんな状況を受けて、島根県東部の方言に由来した雑誌『あーもんで!』が誕生しました。この雑誌は、家庭内での時間を充実させるためのアイデアや地域の魅力を再発見するための情報を豊富に提供してくれます。
雑誌名の由来とコンセプト
『あーもんで』は、「あるもので」という意味を持つ方言です。多くの人が「できない」「いけない」というマイナスな思考に陥りがちですが、私たちは「あるもの」に目を向けることが大切だと考えました。この雑誌は、あるもので工夫をし、アイデアを広げていくことを促す内容となっています。また、雑誌名のアルファベット表記『Ah!monde』は、フランス語で「世界」を意味し、私たちの身の回りの世界とつながる好奇心を育むことを願ったものでもあります。
お取り寄せとの新しい販売方法
『あーもんで!』では、雑誌を単体で販売するだけでなく、特集で紹介されるレシピに使う島根の食材と雑誌をセットにした商品も販売します。これにより、県外の消費者はお取り寄せ感覚で地域の美味しい食材を楽しむことができます。地元の方々にとっても、身近な食材を再認識する良い機会となるでしょう。生産者側にとっても、新たな販路が開かれることになります。
多様なおうち時間コンテンツの充実
この雑誌は、特に4~10歳の子どもを持つ家庭をターゲットとし、おうち時間における様々な課題を軽減するためのコンテンツを提供しています。例えば、同じような食事ばかりで飽きている家庭には、地域の食材を活用した親子向けのレシピを紹介。運動不足の家庭には、タオルを使ったストレッチを提案し、デジタルデバイスの利用時間が長くなっている家庭には、スマホ撮影のテクニックを教え、有意義な時間の使い方を促しています。
地域の専門家との連携
『あーもんで!』では、地域の専門家に監修をお願いし、地元の人材を生かした内容を届けています。また、著名なアーティストであるofficial髭男dismの楢﨑誠さんに関連するページも設け、地域から世界へ羽ばたく才能を応援することを目的としています。地域の人たちが専門家とつながることで、経済活動の促進にも寄与することを目指しています。
今後の展開予定
創刊前から半数以上の予約があり、発売から一週間で在庫がほぼ底をつくという好スタートを切った『あーもんで!』。今後は季刊誌として、夏休みや冬休みを前に年二回の発行を目指します。特集するエリアを全国に広げ、各号で1万部の販売を目指します。また、地域食材とのセット販売など関連事業の拡大を図り、地域の活性化にも貢献していきたいと考えています。
雑誌概要
- - 仕様: A4サイズ・48ページ
- - 発売日: 2021年11月30日
- - 価格: 550円(税込み)
制作ユニットについて
本雑誌は、通称「企描く」ユニットが制作しています。子育て中の二人のママが、遠隔で協力しながら企画から執筆、イラストまで手がけています。彼女たちのまごころを込めた構成によって、読む人々に楽しみや学びを提供する魅力的な内容が詰まっています。
地域の魅力を感じながら、自宅での充実した時間を過ごすためのコンテンツが満載の『あーもんで!』。これからどのように広がっていくのか、目が離せません。