エイブル白馬五竜と五竜IIMORIが運営統合
長野県北安曇郡白馬村に位置するスキー場「エイブル白馬五竜」と「エイブル白馬五竜IIMORI」が、運営を一元化する基本合意を発表しました。この統合は、2025年6月30日を譲渡実行日として、スキー場の持続可能な経営や地域観光の発展に寄与することを目的としています。
運営一元化の背景と目的
両スキー場は隣接し、コースが接続しているものの、これまで別々の企業が運営していました。白馬五竜は、高さ1,600mを超える山頂からの多彩なコースが特徴で、特にパウダースノーやパークエリアが人気です。一方、白馬五竜IIMORIは初心者やファミリーにも適した、比較的易しいコースが揃っており、コンペティションとは異なる魅力を持っています。
運営の一元化により、両スキー場の統合とともに、シームレスで一貫した体験を提供できるようになることが期待されています。さらに、白馬エリアでは他のスキー場においても新しいゴンドラの設置や架け替えなどの大型投資が行われており、この時期における管理体制の見直しが求められています。
スノー産業全体は、インバウンド観光の増加や気候変動による雪質の変化、および世界経済の影響を受けており、これに対応するための柔軟な経営判断が急務とされています。両社は「スキー場を未来に残す」ことを共通の理念とし、今回の統合に辿り着きました。
今後の展望
運営の一元化後も、株式会社大糸の代表取締役である太田具英氏がアドバイザーとして運営に参加するため、両社の詳細なノウハウが活かされる予定です。これにより、スキー場のサービス品質がさらに向上し、地域への貢献が期待されます。
今後の流れとして、以下の通り説明されています。
譲渡対象事業: 「エイブル白馬五竜IIMORI」
譲渡元社名: 株式会社大糸
譲渡先社名: 株式会社五竜
譲渡実行予定日: 2025年6月30日
両社は、従業員や関係者とのコミュニケーションを大切にし、正式な譲渡に向けた準備を丁寧に進めていく方針です。そして譲渡実行後は、迅速に統合プロセスを進め、一層愛されるスノーリゾートの実現を目指します。
株式会社大糸と株式会社五竜の概要
- 代表取締役: 太田 具英
- 所在地: 長野県北安曇郡白馬村北城1-15
- 設立: 1959年
- 資本金: 2,000万円
- 事業内容: 土木事業、観光事業
- 代表取締役: 伊藤 英喜
- 所在地: 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10
- 設立: 1970年
- 資本金: 1,000万円
- 事業内容: スキー場の運営、観光事業
結びに
両スキー場の運営統合によって、より高品質なスノーリゾートが提供され、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。この新たな展開に目が離せません。