コルドンヴェール社長、山内浩晶氏が新たな名誉職に就任
スコッチ・ウイスキーの世界で権威と歴史を誇る協会『ザ・キーパーズ・オブ・ザ・クエイヒ』において、新たに名誉キーパーに選ばれたのは、コルドンヴェール株式会社の社長である山内浩晶氏です。この協会は、スコッチ・ウイスキーに大きく貢献した人物に対し、その功績を称えるためにキーパーの称号を与えています。具体的には、業界における優れたリーダーシップや知識、経験、そして情熱が評価の対象となります。
世代を超えた選ばれし者たちの集まりである『キーパーズ・オブ・ザ・クエイヒ』は、世界中から選ばれたキーパーたちと共に、スコッチの未来を見守り、その発展に寄与することを目指しています。毎年行われる就任式は、スコットランドのブレア城で盛大に開催され、英国王室のメンバーが参加し、格式高い式典となっています。
山内氏の長年の業績と情熱
山内氏は、コルドンヴェール株式会社を2006年から率いる代表取締役社長として、スコッチ・ウイスキーの輸入販売に関して多くの実績を持っています。彼のキャリアの始まりは1987年であり、以降は様々な役職を経て、貿易部長などの重要なポジションで経験を重ね、その間に培った知識や情熱が今回の就任に繋がっています。
コルドンヴェール社は、イオン株式会社と酒類販売の大手である株式会社やまやの共同出資により設立された、ワインや洋酒の専門輸入商社です。そのミッションは、世界各国の酒と食文化の価値を日本のお客様に伝えること。特に、近年はオーガニックワインの輸入販売に力を入れており、毎年トップクラスの輸入実績を誇っています。
2023年のデータによれば、同社は年間で約11,540KLのワインを輸入しており、その中でもオーガニックワインの販売数量は、20年から22年にかけて日本一の評価を得ています。それに加えて、ボージョレ・ヌーヴォーの輸入量でも首位に迫る実績を上げていることにより、スコッチ・ウイスキーのみならず、広範な酒類市場で存在感を発揮しています。
今後の見通し
山内社長が新たに名誉キーパーに就任したことは、コルドンヴェールにとっても大きな飛躍のチャンスとなるでしょう。今後は彼の豊富な知識と経験を活かし、スコッチ・ウイスキーだけでなく、広く洋酒業界への貢献を一層強化していく方針です。スコッチ・ウイスキーのさらなる発展を目指す山内氏からは目が離せません。
この栄誉ある称号とそれに伴う責任をもって、山内氏はスコッチ・ウイスキー業界に足跡を残し、次世代にその魅力をいかに伝えていくのか、大いに期待されます。