持続可能な未来への第一歩
北海道の生活協同組合、コープさっぽろは、2023年5月より導入したライスレジン®配合のレジ袋を、北海道東川町産の非食用米を原材料とした新しいライスレジン®に切り替えます。この新しいエコなレジ袋は、2025年8月21日から全店舗で順次導入される予定です。
ライスレジン®とは、食用に適さない米を利用して作られたバイオマスプラスチックの一種であり、その使用は環境負荷の低減に寄与します。従来使われていた石油由来プラスチックの使用量を削減し、CO₂の排出を抑えることができるため、持続可能なライフスタイルを促進する素材として注目を集めています。
地域資源の有効活用
今回切り替えに使用される資源米は、北海道東川町にて農地の維持と農業支援を目的に2023年から栽培が開始されたものです。若者の米離れや人口減少により需要が低下する中で、地域の特性を生かした資源の有効活用が求められています。コープさっぽろは、長年にわたる東川町との協力関係を踏まえて、ライスレジン®の原材料をこの地域の資源米に切り替えることで、地域貢献につなげていく方針を示しています。
SDGs達成への貢献
この取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するとともに、地元の資源を活かした「地産地消」の視点からも意義深いものです。コープさっぽろは、環境にやさしい社会の実現に向けて、地域との連携を強化しながら進めていきます。
コープさっぽろの CO2削減への取り組み
コープさっぽろでは、2008年からレジ袋の有料化やエコマイバッグの製作を通じてCO₂削減に取り組んできました。その成果として、2024年度のレジ袋辞退率は87.8%を維持しています。こうした高い辞退率にもかかわらず、利用率は依然として約1割(年間860万枚)残っているため、今後もさらなる削減を目指し、環境意識を高める活動を続ける必要があります。
今後のレジ袋の価格は4円となり、旧レジ袋と変わらない価格設定で提供される予定です。全道の109店舗で順次導入されるこちらの取り組みは、コープさっぽろの地域貢献活動の一環として、さらに広がっていくでしょう。
コープさっぽろは、地域とともに歩み、持続可能な未来を築くための一歩を踏み出しました。人々の生活に密着した協同組合として、これからも地域とのつながりを大切にしながら、環境保護への努力を続けていく姿勢を示しています。