メトロ電気工業、改良版赤外線ヒーター式甑を発表
メトロ電気工業株式会社は、2026年2月から新たに改良型「赤外線ヒーター式 甑(こしき)」を販売します。この新モデルは、ユーザーからの貴重なフィードバックをもとに設計が見直され、より快適で効率的な蒸米のプロセスを可能にします。
改良版の特徴
「赤外線ヒーター式 甑」は、2017年の発売から小ロットの酒米を省スペースで蒸すことができると好評を得てきました。改良版では主に以下のポイントが改善されました。
1.
アルミ製蒸篭のアルマイト処理
軽量を保ちながら、耐食性と耐摩耗性を高めることで、使用時の信頼性をはかります。
2.
本体素材の変更
SUS430からSUS304に変更し、耐熱性と強度が向上しました。これにより、さらに長寿命化が期待されます。
3.
ヒーター管の着脱を容易に
ワンタッチコネクタ方式を採用し、清掃や保守が簡単になります。
4.
新しい給水バルブの追加
蒸篭を動かさずに給水が行えるようになり、作業効率が向上します。
5.
操作盤の位置変更
熱源からの影響を受けにくい場所に移設され、安全面にも配慮されています。
さらに、赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート®」を用い、効率よく水中を加熱します。この技術により、ガスボイラーよりも迅速に沸騰し、安定した高温スチームを供給することが可能です。
初号機の納入先
2026年2月には、奈良県桜井市にある老舗酒蔵「今西酒造」へ初号機が納入されました。今西酒造では、酒の神様を祀る大神神社の近くに位置し、フレッシュで米の旨味を生かした酒質が評価されています。代表銘柄「みむろ杉」は、国内外での需要が高まり、日本航空のファーストクラスでも提供されています。
導入の意義
今西酒造では、『みむろ杉 菩提酛シリーズ』の酒米を蒸すための少量用甑を求めていました。清潔な環境での酒造りには欠かせないため、耐食性の高いステンレス製品を選定。また、他社との比較を経て、希望に応じた材質の変更ができたことで導入を決めました。
十四代蔵主の今西将之様は、「ガスボイラーに比べ、安全性が向上し、環境保護にも役立つことを期待しています。」と語ります。
製品概要
- - 型番:STM-18005
- - サイズ:884(W)×1,287(L)×933(H)mm(台車)
- - 重量:約210kg(蒸篭・操作盤含む)
- - 定格電圧:三相200V 50/60Hz
- - 定格消費電力:18kW
- - 発熱体:オレンジヒート 3kW × 6灯
新しい設計と便利な機能を持つ改良型赤外線ヒーター式甑は、酒蔵を中心とした食品製造業に新たな可能性をもたらします。メトロ電気工業は今後も現場の声に寄り添い、最適な加熱ソリューションを提供していく所存です。
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