京都と東京のアーティストがニューヨーク初進出展覧会「KUU Moments of Circularity」開催

ニューヨークで開催される二人展「KUU Moments of Circularity」

ニューヨーク・ブルックリンで、京都出身のアーティスト八木ジンと東京出身のMaboの二人展「KUU Moments of Circularity」が、2024年9月26日から10月24日まで開催される。この展覧会は、無限の可能性や創造性を象徴する「空（KUU）」をテーマに、二人のアーティストの独自の視点と技法を融合させた作品を紹介する。

アーティストの紹介と作品について

Maboは、銅や真鍮を用いた洗練された彫刻作品を制作し、公共空間や高級ホテルなどでの展示を通じて、多くの人々に影響を与えてきた。彼の作品は、生と死、時間の交差点を独自のアプローチで表現しており、母親の死と娘の誕生が同時に訪れたことからインスピレーションを受けている。この個人的な経験が、彼のアートに深い精神的テーマを宿らせているのだ。

一方、八木ジンは写真や絵画を用い、生命のサイクルや変容をテーマにした視覚的瞑想を通じて、アートの新たな可能性を模索している。彼の独特の手法では、反復とコラージュを駆使して、日常の断片を美しいパターンへと昇華させる。特に、戦争や環境問題に対する鋭い視点を反映させることで、見る者に深い思索を促す。

展覧会の背景と意義

「KUU」という概念は、日本語で「空」や「虚無」を指し、万物の無限の可能性や創造性を象徴する。この展覧会は、アートを介して人間の深層にあるテーマを探求し、来場者に新しい視点と気づきを与えるものとなる。

展覧会はニューヨークの文化プロデューサー、バーバラ・センテラによって企画され、会場はTHE IW GALLERY。訪れる人々は、アーティストの独自の視点や手法を通じて、時空を超えたアート体験を楽しむことができる。