名鉄とギブリーが連携
2025-07-02 14:49:37

名古屋鉄道とギブリー、AIを活用した次世代マーケティングプロジェクトを始動

名古屋鉄道とギブリーが連携し新たな時代のマーケティングに挑む


名古屋鉄道株式会社(名鉄)と株式会社ギブリーが協力し、生成AIおよびAIエージェント技術を用いた次世代のマーケティング基盤に関する実証実験に着手しました。デジタル社会の発展に伴い、生活者のニーズはますます多様化し、個々の顧客に特化したサービスの提供が求められています。名鉄では地域活性化と社会貢献を目的に、100社以上のグループ企業と連携して様々な事業を展開していますが、お客さまのニーズに応じた最適なサービスを提供するために、自社グループ全体のデータを活用した高度なマーケティングの必要性を感じていました。

AIエージェント技術の導入

このタイミングで、デジタル化支援に特化し多くの成功事例を持つギブリーとのコラボレーションが決まりました。ギブリーの持つAIエージェントシステム「DECA MarketingAgent」は、大量のデータから顧客の洞察を引き出し、パーソナライズしたサービスを可能にする能力が高く評価されています。このシステムを活用することで、名鉄グループの抱える課題に対し包括的な解決策を提案することが期待されています。

プロジェクトの目指すもの

このプロジェクトは、単なる業務の効率化に留まらず、顧客体験の向上、ひいては中部地区全体の価値向上に貢献することを目的としています。名鉄グループは保有している多様なデータ収集を行うと同時に、国勢調査などの市場分析を通じて、従来の手法では得られなかった顧客インサイトの解明に取り組みます。
AIエージェントによる新たなクラスタリング手法や、実際の顧客データをもとに生成される「仮想顧客」を利用することで、革新的なマーケティング手法に挑みます。また、本プロジェクトの成果をもとに、市民や地域社会に有益な情報を適切に提供し、AIエージェントが導き出す新しいセグメンテーションや行動パターンによって、サービス開発のイノベーションを進めることが狙いです。

プロジェクトの三段階

この実証実験は段階的に進められる予定で、主な取り組みは以下のように進行します。
  • - 第1フェーズ: メール配信サービスの向上に専念(2025年9月まで実施)。
  • - 第2フェーズ: LINEやSNSを用いたマルチチャネルの展開。
  • - 第3フェーズ: 名鉄グループ全体の統合的なマーケティング基盤を構築。

具体的な施策としては、名鉄グループのデータを基にしたAIエージェントによる顧客クラスタリング、仮想顧客を活用した配信内容の最適化、過去の配信結果をもとにしたAIによるコンテンツ作成、顧客行動データに基づく訴求軸選定などを行います。これにより、迅速かつ精度高く適切なサービスを案内することが目指されます。

コメントから見る期待と展望

名古屋鉄道の横井康人執行役員は、顧客ニーズの多様化が進む中で、より高度なマーケティング戦略が必要だと語ります。また、ギブリーの吉田将輝執行役員も、生成AIの活用がこれまでの表層的な施策を超える価値創造の可能性を秘めていると強調し、名鉄との新たなモデルケースの実現に向けた強い意志を示しています。

名鉄とギブリーの注目すべき取り組み

名古屋鉄道は130年以上にわたり地域に根ざしたサービスを展開しており、AI技術との融合により、今後も地域価値向上とサービス革新に尽力していくとしています。一方、ギブリーは生成AIを用いたデジタル変革を推進する専門企業として、多数の企業に新しい価値を提供してきました。今後の取り組みが地域社会にどのように影響をもたらすのか、大変注目される成果となるでしょう。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社ギブリー
住所
東京都渋谷区南平台町15-13帝都渋谷ビル8F
電話番号
03-5489-7188

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。