福岡県経営者の意識調査
2021-03-25 13:00:04
コロナ禍の中小企業が直面する経営課題と補助金の活用意識
コロナ禍の中小企業が直面する経営課題と補助金の活用意識
新型コロナウイルスの影響により、多くの企業が経済活動の再構築を余儀なくされています。特に福岡県の中小企業経営者を対象に実施した「コロナ禍における事業再構築と外部専門人材の活用に関する意識調査」の結果が注目されています。本記事ではこの調査の詳しい結果と、それに伴う経営課題について考察します。
調査概要と結果
この調査は、2021年3月12日から3月17日の期間に実施され、福岡の中小企業経営者107名が有効回答を寄せました。調査結果の一部を以下にまとめます。
事業再構築の検討
調査によると、コロナ禍の影響を受け、事業再構築を検討している経営者は約32.7%と回答しました。これに対して、63.6%の経営者は検討していないとし、経営環境の厳しさが浮き彫りになっています。
補助金の認知度
さらに、政府が発表した各種補助金の存在を知っている経営者は約9割に達しています。「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」の詳細について「詳しく知っている」と答えたのは28.5%、名前を聞いたことがあるという回答が62.9%でした。これからの経営者が補助金を通じてどのように事業を立て直していくのか、その関心の高さが伺えます。
補助金活用意向
調査に参加した経営者の87.6%が事業再構築やその他の経営活動のために補助金を活用したいと考えていることが示されました。その中でも、「とても活用したい」と答えた経営者は37.6%でした。
経営人材の不足
また、事業再構築を検討している経営者のうち、74.3%が社内にマーケティング担当や新規事業担当などの専門人材が不足していると感じています。これは、企業成長のために新たな領域に踏み出すための大きなハードルです。
外部人材の採用希望
外部から専門人材を採用したいと考えている経営者は、約6割を占めています。これには「新分野の開拓」や「人手不足」が主要な理由として挙げられています。「このままではコロナ後の新しい世界に生き残れない」という危機感が強く感じられます。
副業での人材採用意向
さらに、経営領域の人材を副業で採用できるサービスを利用したいと考える経営者は87.5%に上り、この理由として「外部専門人材の人件費を賄えないから」が最も多く半数を占めています。
まとめ
福岡県の中小企業経営者を対象に行った調査は、コロナ禍における経営改善の必要性や、人材不足を背景にした外部人材への依存が進んでいることを明らかにしました。「事業再構築補助金」などの活用は、今後の企業存続に向けて不可欠な手段となっているようです。
結局、長引くコロナの影響を乗り越えていくためには、政府の補助金を効果的に利用しつつ、自社内外の人材戦略を見直す必要があると言えそうです。
会社情報
- 会社名
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株式会社バリュークリエーション
- 住所
- 長野県松本市沢村3丁目1-6 小林ビル2F
- 電話番号
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