四足歩行ロボットの試験成功
2025-11-04 12:50:00

四足歩行ロボットが吊り足場で安定的に歩行する試験に成功

革新技術の実現:四足歩行ロボットによる吊り足場での巡回試験成功



オリエンタル白石株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:大野達也)が、建設現場や工場の生産性およびウェルビーイングの向上を目的とした四足歩行ロボットの稼働試験に成功しました。この試験は、2025年10月に吊り足場上で行われ、複雑な施設においてもロボットが自律的に歩行できる能力が確認されました。

吊り足場における挑戦



吊り足場は、道路や橋梁の建設で頻繁に使用される特別な仮設作業床です。そのため、工事の規模は数百メートルから数キロメートルに及び、作業環境は非常に過酷です。天井が低く、床材と構造物を連結するチェーンやワイヤーが設置されているため、視界が悪くなります。これにより、作業者の体調管理や安全確認が重要ですが、定点カメラなどでは全ての状況を把握することは難しいのが現実です。

今回の試験は、現実の工事現場で行われ、細かい段差や障害物が存在する吊り足場の特性を考慮して実施されました。本試験にはUnitree Robotics社の「Go2」という四足歩行ロボットを使用し、オリエンタル白石の技術チームが特別にプログラミングしたシステムが誇る能力を評価しました。

知能的ロボットの操作



具体的な試験内容としては、以下の2点が挙げられます。
1. 障害物の認識と回避
これまでLiDAR技術では認識しにくかった細い吊りチェーンを障害物として正確に感知し、接触を避けて自律的に歩行することに成功しました。
2. 悪路での安定歩行
様々な細かな段差が存在する吊り足場の環境でも、ロボットはバランスを崩すことなく安定して歩行できることが確認されました。

試験の結果、見通しや条件が厳しい吊り足場上でも、ロボットが安全に巡回できることが証明されました。これにより、今後は作業者の体調管理や熱中症対策の実現に向けた取り組みが広がっていくことでしょう。

未来への展望



オリエンタル白石は、作業者が安全に働ける環境の実現に向けて、技術開発とデジタルトランスフォーメーションを推進していく意向を示しています。

対象技術のさらなる発展



使用された四足歩行ロボット「Go2」は、寸法がW 31cm、H 40cm、L 70cmとコンパクトでありながら、約2時間の連続稼働が可能です。今回の試験を通じて、ロボットが人間の安全を支える新しい仲間として役立つ可能性が大いに示されました。

声を寄せる開発体制



開発担当者は「過酷な建設環境での安全性確保が最大のチャレンジでしたが、多くの方々の応援が支えとなりました」と語っています。そして、現場担当者は「ロボットが作業員の体調を迅速に検知することで、作業場の安全性がより高まることを期待しています」とのことです。

結語



この技術は、今後の建設現場に革命をもたらす可能性を秘めています。施工や安全管理の効率向上に寄与することで、ますます進化するロボット技術を通じて、作業環境の改善が進むことを強く願います。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
オリエンタル白石株式会社
住所
東京都江東区豊洲五丁目6番52号NBF豊洲キャナルフロント
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。