青森Labの取り組みが評価!
三谷産業グループの一員である株式会社ミライ化成の社員、掛端康成さんと工藤真明さんが、令和8年度に文部科学省から創意工夫功労者賞を受賞しました。この賞は、科学技術に関する研究や開発において顕著な成果を上げ、特に優れた創意工夫によって科学技術の発展に貢献した個人やグループに贈られるものです。
青森Labでの技術革新
受賞の理由は、ミライ化成が青森県に設置した「青森Lab」におけるCFRP(炭素繊維複合材)のリサイクル技術の高度化にあります。
掛端康成さんの受賞テーマ
掛端さんのテーマは「CFRPリサイクルラインの改良」です。CFRPから炭素繊維を取り出す過程で発生する腐食性ガスが、装置の故障を引き起こすという課題に直面しました。彼は、シリンダーを浮かせて設置し、外気を流通させてガスを効果的に排出させる構造を考案しました。この技術革新により、腐食が大幅に抑制され、装置の安定性が確保されたのです。
工藤真明さんの受賞テーマ
一方、工藤さんは「CFRP切断工程の改善」をテーマに取り組みました。廃材や端材の切断工程での刃合わせや交換作業の長期化、切断寸法のばらつきが問題となっていました。工藤さんは、刃の中心を基準に合わせる方法を確立し、工程を標準化することで作業を効率化しました。また、切断ブースの改良を行い、粉じんの排出を効率的に行える環境を整備しました。
ミライ化成の再生炭素繊維事業
ミライ化成はCFRPの再生に向けた取り組みを重視しており、廃材から炭素繊維を回収・再生する技術の開発を進めています。再生した炭素繊維を用いて再びCFRPとして成形し、最終製品の形状設計に関する研究も行っています。これらの努力は持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。
これからの技術開発
今回の受賞を機に、ミライ化成は青森Labにおけるさらなる技術開発を進めていく方針です。これまでの実績と創意工夫を活かし、リサイクル技術の向上と新たな市場の創出に挑戦し続けます。
CFRPの重要性
CFRPは軽量で高強度を誇り、航空機、自動車、スポーツ用品など幅広い分野で利用されている重要な材料ですが、これまでリサイクルが難しいとされてきました。しかし、ミライ化成の技術により、炭素繊維の再生が可能になり、環境負荷の低減にも寄与しています。
最後に
ミライ化成の循環型CFRP事業は、2021年に始まり、これまで多くの挑戦を経て、今回の受賞に結びつきました。掛端さん、工藤さんを始め、すべての関係者の努力に敬意を表します。これからもリサイクル技術の進化を期待しています。