腸内細菌医療の前進
2025-09-08 14:26:14

腸内細菌医療の未来を切り開くメタジェンセラピューティクス、23億円の資金調達成功

メタジェンセラピューティクスが新たな資金調達を実施



腸内細菌研究に基づいた先進的な医療・創薬を手がけるメタジェンセラピューティクス株式会社(本社:山形県鶴岡市)は、2025年7月から9月にかけて実施したシリーズBのラウンドにおいて、総額23.2億円の資金を調達したことを発表しました。これにより、同社の累計調達額は42.6億円を超えることとなりました。

ファースト・セカンドクローズの背景



今回の資金調達に際しては、既存の7社の投資家に加え、グローバルな新たな投資家4社を迎え入れることに成功しました。メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢移植(FMT)を利用した医療の社会実装を目指しており、日本や世界中の患者に対してその治療を提供することを目指しています。

資金活用による開発加速



調達した資金は、現在開発中の潰瘍性大腸炎を対象とした「経口FMT医薬品」の開発を加速するために活用されます。また、組織体制の強化や人材の拡充にも注力していく予定です。この取り組みにより、同社は腸内細菌医療分野でのリーダーシップを確保することを目指しています。

会社の成り立ちと今後の方向性



メタジェンセラピューティクスは2020年に設立され、創業メンバーはわずか4名からスタートしました。現在では約40名の従業員に成長しており、急速に事業が進展しています。山形県庄内地区では、すでに500人以上が腸内細菌ドナーに応募しており、その中から18人がドナーとして認定されています。これまでに集められた便の数は120を超え、今後の展開に期待が寄せられています。

社会実装の前進



メタジェンセラピューティクスが進める「つるおか献便ルーム」や「FMT治験薬製造センター」の開設により、腸内細菌ドナーの取得と治験薬の製造体制の両方が強化されています。2026年には、潰瘍性大腸炎の治療薬であるMGT-006が日米で治験を開始する予定で、腸内細菌医療の社会実装が着実に進んでいます。

投資家の期待



今回の調達に関して、投資家からは大きな期待と信頼が寄せられています。ファストトラックイニシアティブの代表パートナー、安西智宏氏は、着実に進むFMTの臨床での成果を強調し、全球的な支援者の増加を称賛しています。また、ジャフコグループの小林泰良氏は、腸内細菌医療が社会に広がることを期待しています。各国の医療ニーズに応えるべく、メタジェンセラピューティクスは今後も積極的に取り組みを続けていきます。

終わりに



メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌医療分野の先駆者として、今後ますます成長していくことでしょう。腸内細菌を活用したマイクロバイオーム医薬品は、日本でも早期に患者に届くことが期待されています。会社は引き続き、腸内細菌医療の普及に向けての挑戦を続け、さらなる社会的インパクトを生み出すことを目指します。また、人材採用にも積極的に取り組んでおり、次世代の医療を支える仲間を歓迎しています。


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会社情報

会社名
メタジェンセラピューティクス株式会社
住所
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
電話番号
03-6807-3987

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