AYAが佐賀県と新たな連携を発表
特定非営利活動法人AYAが2025年12月18日、佐賀県と協定を結び、病気や障がいを抱える子どもたちとその家族に向けた新しい取り組みを開始することが発表されました。これにより、スポーツや文化イベントへの参加を通じて、より多くの体験が提供されることになります。
連携の背景
近年、病気や障がい、医療的ケアが必要な子どもたちに対する社会参加の機会が不足しているという声が高まっています。そのため、AYAは神奈川県を中心に、全国各地でこれらの子どもたちとその家族を支援する活動を続けてきました。特に、スポーツ観戦や文化体験に重点を置いています。
一方、佐賀県は地域の課題を解決するため、県外の市民社会組織(CSO)を誘致し、地域との連携を進めています。そんな中、株式会社ミズとの出会いや、佐賀県の「さがすたいる」プロジェクトに繋がる形で、AYAとの協力が生まれました。この交流が進んだ結果、佐賀県での活動展開が具体化したのです。
取り組みの概要
今回の協定に基づき、主に病気や障がいのある子どもたちとその家族が楽しめる様々なイベントや体験プログラムが実施される予定です。この取り組みには、医療的ケアに配慮し、家族全員が参加できるような設計や、専門職の同行、安全面への配慮が組み込まれており、安心して楽しむことができます。
具体的なプログラム内容としては、以下のようなものがあります。
地元のスポーツチームと協力し、観戦イベントを開催します。
親子で映画を楽しむ特別な上映会が行われる予定です。
旅行や宿泊を含んだ体験があり、一緒に過ごす質の高い時間が提供されます。
このようにして、「病気や障がいがあることを理由に文化的・社会的体験を諦める必要がない社会」を目指し、さまざまなイベントを定期的に開催していく方針です。
関係者の声
佐賀県知事の山口祥義氏は、「障がいのあるお子さんたちが映画やスポーツを楽しむ機会が増えることを嬉しく思っています。AYAとの連携が実現できることに、大変期待しています」と語りました。
さらに、AYAの代表理事である中川悠樹氏も、「佐賀県の多くの方々との出会いが、この提携を生むことにつながりました。ここから一つのモデルを作り、将来的には全国へ広げたい」と意欲を見せています。
今後の予定
2026年2月8日には、佐賀市において障がいを持つ子どもたちとその家族を対象とした映画鑑賞会が予定されています。これにより、皆が楽しめる安全な環境の構築が進むことを期待しています。
団体概要
特定非営利活動法人AYAは、病気や障がいを持つ子どもたちとその家族に、スポーツや文化、芸術に関する体験を提供することを目的に設立されました。神奈川県横浜市に本拠を置き、2023年6月に設立されたばかりの新しい団体です。
AYAのさらなる活動に期待が寄せられます。