震災に強くコスト削減も実現する新天井システム「MAKUTEN」

新たな天井設置システム「MAKUTEN」の魅力

最近、私たちの生活空間において工事の手間を減らしつつも、安全性と快適性を両立する必要性が高まっています。そんな中注目を集めているのが、株式会社マクライフが開発した「MAKUTEN（マクテン）」という膜天井システムです。土地のスぺースを無駄にせず、様々な環境に適応できるこの天井システムは、特に日本の地震に強い構造を持っています。

1. 耐震性の高さ

MAKUTENの最大の利点は、その耐震性にあります。従来の天井設置に使われる吊り金具を一切使用せず、地震発生時の落下事故を未然に防ぎます。さらに、その膜材料は驚くほど軽く、1平方メートルあたり640g程度です。強度に優れたグラスファイバーを用いているため、地震などの災害時には上からの落下物を受け止める役割も果たしてくれます。これがあることで、BCP（事業継続計画）対策としても非常に有効です。

2. コスト削減と省エネ

次に注目すべきは、MAKUTENがもたらすコスト削減の効果です。屋根からの熱をしっかり遮断することで、空調の効率が大幅に改善されます。また、必要な部分だけを仕切ることで、長期間にわたる節電効果が期待できます。このように、初期投資の回収が早まるケースが多く、経済的負担を軽減してくれるのです。

3. 効率的な空間利用

さらに魅力的な点が、多様な空間に対応できる柔軟性です。多くの倉庫や工場といった施設には、構造上天井が設置できない場合がありますが、MAKUTENはこうした現場でも活躍します。特に古い建築物や大空間の倉庫などでは、室内温度が外気に影響されやすいですが、MAKUTENを施工することでより快適な空間を実現できます。既存の空調設備や照明をそのまま利用することも可能で、新たに取り付けることもできるため、自由度が高いのです。

4. 製品開発の背景

この画期的な天井システムが生まれた背景には、東日本大震災の教訓があります。多くの人々が天井事故の恐ろしさを目の当たりにし、「日本で同様の事故をなくしたい」という想いから開発が始まりました。何度も改良を重ね、最終的には「国土交通省の新技術情報提供システムNETIS」に登録されるまでに至りました。これは、この製品が安全性と実用性において、業界でも認められた証拠です。